【高校世界史】国家安全保障の要点ポイントです。
国家間の安全保障の形態
- 同盟・敵対関係による集団形成…協調する国家で集団・グループを形成する。しかし、同様にその集団に敵対する集団も形成される。第一次 世界大戦前の三国協商と三国同盟など。また冷戦中のNATOとワルシャワ条約機構など。
- 力の均衡による抑止…お互いに同程度の勢力を保ち、攻撃を仕掛けられないような状況をつくって安全を図る。
勢力均衡の方式の問題点
- 軍事バランス…軍事的勢力に大きく差があると抑止力にはならない。
- 軍拡競争…互いを潜在的脅威とし、対抗する形で軍拡競争が続けられるので戦争になりやすい。
- 硬直化…協調・対立関係が固定され、関係が硬直化すると戦争になりやすい。
集団安全保障の方式
- 加盟の原則…利害が異なる国家も含めて、関係国が例外なくメンバーとして安全保障体制に参加。
- 制裁…平和を乱した国家がある場合、他のメンバーが協力して、違反国に制裁を加える。国際連盟や国際連合はこの考え方に基づく。
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