【高校倫理】ベンサムの思想のポイント

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【高校倫理】ベンサムの思想|功利主義についてまとめています。イギリスでは18世紀後半から産業革命が始まり、自由競争を原理と資本主義経済が発達した。その中で、個人による自由な利益(幸福)の追求がいかにして社会全体の利益(幸福)と一致するか、という問題が生まれた。古典派経済学の祖アダム=スミス(1723年から1790年没)は、各人が利己心に従って利益を追求すれば、それが神の「見えざる手」に導かれて調整され、社会全体の利益をもたらすとして、自由放任主義(レッセ=フェール)を唱えた。

ベンサムの思想

ベンサム(1748年から1832年没)は、功利主義と呼ばれる立場から個人の幸福の追求と社会全体の幸福との関係を考察した。

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功利主義

功利主義とは 功利とは「有用性」を意味する。功利主義において、行為の善悪は、その行為が幸福(快楽)をもたらすのに役立つかどうかによって判断する。

功利性の原理

ベンサムは、主著『道徳および立法の原理序論』で、「自然は人類を快楽および苦痛という二人の支配者のもとにおいてきた。」と述べた。人間は快楽を求め苦痛を避ける存在であり、幸福とは快楽であり、 不幸とは苦痛である。ベンサムは、功利性の原理として、ベンサム 「人間の快楽を増大させ、または苦痛を減少させる行為は善であり、快楽を減少させ、または苦痛を増大させる行為は悪である」と主張した。

快楽計算

ベンサムは、快楽は数量的に計算できると説いた。

快楽計算の基準として

➊快苦の強度
➋持続性
➌確実性
➍遠近性(獲得の時期の近さ)
➎多産性(他の快楽をどれだけもたらすか)
➏純粋性(どれだけ苦痛をともなわないか)
➐快楽が及ぶ人々の範囲

の7つをあげた。

最大多数の最大幸福

快楽計算の結果、快楽と苦痛の差し引きでその結果が最も大きくなるような行為が正しい行為である。社会全体では、最も多くの人が最も多くの幸福を得るような行為が最善の行為である。このようなベンサムの主張は「最大多数の最大幸福」と表され、道徳や立法の原理とされた。

制裁

人間は本来利己的な存在なので、「最大多数の最大幸福」を実現するには、人間の行為に対する外的な強制力である制裁(サンクション)が必要であるとベンサムは説いた。制裁として、次の4つをあげた。

  • 物理(自然)的制裁…自分の史的制裁 自分の不注意で自然に受ける制裁。不摂生で病気になるなど。
  • 政治(法律)的制裁…法律により国家から与えられる刑罰など
  • 道徳(社会)的制裁…社会的に受ける非難や、人々から援助を受けられないなど。
  • 宗教的制裁…神により加えられる罰や、そのことへの恐れなど。
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