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【大学入試小論文】バイオプラスチックを使用の利点と問題点についての解答例

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【大学入試小論文】バイオプラスチックを使用の利点と問題点です。

【問題】バイオプラスチックを使用の利点と問題点について、あなたの考えを800字程度で述べなさい。
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バイオプラスチックを使用の利点と問題点についての解答例

バイオマスプラスチックを製造し、使用することの利点は、環境負荷を減少させることができることだ。従来のプラスチックは、製造、使用後の両方で地球に大きな影響を与える。まず、製造の面では、プラスチックは石油を原料として製造されるが、石油の埋蔵量は限定的で今後も石油由来のプラスチックを使い続けられる保証はない。対して、バイオマスプラスチックは、循環可能な植物資源の利用でこの課題を補える。使用後については、海洋汚染問題がある。ニュースで、ウミガメの鼻にプラスチックストローが詰まっていたり、海鳥の胃からレジ袋の破片が出てきたりすることを示す写真を見た。従来のプラスチックは分解することができないために不法に捨てられたものは地球の生物に害を与えている。対して、バイオマスプラスチックは分解が可能であるため、これらの課題を補える。

次に、問題点は二つある。一つは、コスト面の問題だ。価格面の問題だ。一般にバイオマスプラスチック製造はコストがかかることが知られている。普及させるのだとすれば、研究を深め、より簡単に製造できる方法を探る必要がある。二つ目は、安定供給の問題だ。サトウキビやとトウモロコシは、バイオマスプラスチック以外に、食用、飼料用、燃料用と様々な面ですでに使用されている。特に地球は現在人口爆発で将来の食糧危機が危ぶまれる中、貴重な食料源をプラスチック生産に回してもいいのだろうかと疑問が残る。また、作物の生産増大のために耕地を広げ、森林が失われる可能性も否定できない。二酸化炭素吸収能力が低下し、むしろ地球温暖化を助長してしまっては本末転倒だ。実際に、大豆油やサトウキビによってバイオ燃料事業を推進しているブラジルでは急速に熱帯林が減少している。ニュースによると、森林の減少による環境負荷をバイオ燃料で補うことはできないことが予測されている。環境に与える影響の評価を慎重に行わなければならない。

バイオプラスチックを使用の利点と問題点について講評(抜粋)

論文の内容は非常に興味深く、バイオプラスチックに関する利点と問題点をよくまとめています。

【より高得点を目指すために】
詳細な議論の追加が求められます。例えば、コスト面の問題に関する部分では、なぜバイオプラスチックの製造が高コストであるのか、そしてその問題を解決するための可能なアプローチについてもう少し詳しく説明すると良いでしょう。

<例文>
バイオプラスチックの製造が高コストである主な理由は、バイオマス資源の調達および処理に関連する複雑なプロセスによるものだ。例えば、バイオプラスチックの原料として使用されるサトウキビやトウモロコシなどの作物の栽培、収穫、および加工には多くの手間とリソースが必要だ。さらに、これらのバイオマス資源をプラスチックとして利用可能な形に変換するためには、高度な技術と施設が必要となる。これらの結果、従来の石油由来のプラスチックに比べて製造コストが高くなる傾向があるのだ。

この問題を解決するための可能なアプローチには、以下のようなものが考えられる。まず第一に、バイオマス資源の効率的な利用と処理技術の改善の必要性だ。例えば、サトウキビやトウモロコシなどのバイオマス資源の生産方法を効率化し、収量を増やすことで、原料調達のコストを削減することが可能となる。また、バイオプラスチックの製造プロセス自体を改善し、省エネルギーかつ効率的な方法でプラスチックを生産することも有効だと考える。

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