【高校地理】身近な地域の調査・地形図の基本原則についてまとめています。
地形図の基本原則
- 方位…上が北。
- 縮尺…実際の距離と地図上の長さの比。面積は縮尺の2乗分の1になる。
- 等高線…海抜高度の等しい地点をつらねた線。等高線が密なところは傾斜が急、まばらなところは緩やかである。
- 地形図記号…地表の地物・土地利用や地形を表す。地形図は、国土交通省の国士地理院が発行。
<身近な地域の調査>
フィールドワークの基礎として、調査地域とテーマを設定する。→統計資料・文献・新旧の地形図などで予備知識を得る→調査を実施する。
代表的な地形図の読み取り
扇状地
等高線は谷口を中心とする扇形。扇頂・扇端に集落や水田。扇央には畑地・果樹園。地図記号をみると、
- 扇央(中心部)…つぶのあらい土砂が積もり、水はけがよいため、果樹園が多いことが目につく。
- 端(末端部)…湧き水が得られ、水が豊富なため集落も発達し、水田が広がるところも多い。
三角州
等高線はほとんどみられない。水田が広く分布。地図記号をみると、
- 低湿地が広がっているため、水田が多い。
- 集落が集中していることも多い。
河岸段丘
河川の流域に等高線の間隔の広いところ(段丘面)と狭いところ(段丘崖)が交互に配列。地図記号をみると
- 段丘面…水田や畑などが多い。
- 段丘崖…森林や草地が多い。
新旧の地形図を比較する
地域の昔と現在の様子がわかる。
- 地名と地域の様子、歴史との関係を読み取る。
- 地域の産業、構造の変化などを読み取る。
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