大学入試小論文「教育法・大学教育の理想像の解答例」法・教育学部ネタです。
理想的な大学教育のあり方の解答例
資料1から4より、明治から平成まで大学の理想像として「学術」の研究を中心にしていることは一貫している。
資料1、2を比較すると、「国家ノ須要ナル学術」とあるように、大学は国家の必要に応じた教育機関であったことが分かる。異なる点は、資料2には新たに「人格ノ陶治」と「国家思想ノ涵養」が記載されており、知識に加え教養が重視されるようになったことが考えられる。
資料3より「国家のための大学」という文言が消え、新たに専門的な研究だけでなく、広い知識を授けることが加えて記されていることが読み取れる。このことから、戦後に日本国憲法が設けられてから、学問の自由が保証されていることが分かる。
資料3、4を比較すると、資料4には新たに「社会に貢献する人材の養成」を目的としていることが分かる。さらに自主性を強調しており、学問のあり方としてアクティブラーニングを重視していることが考えられる。
理想的な大学教育のあり方の講評(抜粋)
概ねいいのでは? しかしながら、資料4は、2006年の資料なので、その見解において、「アクティブラーニング」という文言を使うのは適切でなかったかもしれません。アクティブラーニングは、2012年前後から文科省でも使われはじめた記憶しています。「変遷」については、ギリギリセーフと判断します。
理想的な大学教育のあり方の視点
パワーワードは、「実学」だったかな。福沢諭吉の「実学」を持ち出して論じていくという展開もありだったということ。資料1~4のことをまとめて、一言で表すと、福沢諭吉の言うところの「実学」なんだな。
以上が、大学入試小論文「学校・教育法の変遷の解答例」法・教育学部ネタとなります。
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