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【地理総合】日本のエネルギー資源の課題と取り組み

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【地理総合】日本のエネルギー資源の課題と取り組みのポイントです。

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日本のエネルギー資源

日本のエネルギー事情の日本の電力は、水力発電・火力発電・原子力発電でまかなうがエネルギー資源の9割以上を輸入に依存している。

  • 水力発電…1950年頃までは電力の中心。
  • 火力発電…化石燃料を燃焼。温暖効果ガスを排出。
  • 原子力発電…福島第一原子力発電所の事故を受け、エネルギー政策見直しが行われている。

資源の活用と環境の配慮が必要で、再生可能なエネルギーを活用しリサイクルを積極的に行っている。

日本のエネルギー課題

これからの日本のエネルギーの従来の発電では、資源確保、二酸化炭素排出、放射性廃棄物の処分、原子力発電所事故などの問題がある。これにより、太陽光・風力・地熱・バイオマスなどの再生可能エネルギーを開発。

また、化石燃料を燃やすときに、二酸化炭素や窒素酸化物など有名な物質ができ、二酸化炭素が発生します。

  • 地球温暖化…近年、地球の気温が上昇しています。
  • 温室効果…大気中の水蒸気や二酸化炭素は温室効果をもちます。このような気体を温室効果ガスといいます。

省エネへの取り組み

石油危機をきっかけとして各企業は自主的な省エネ・低コスト化に取り組んできた。また政府はエネルギー安定供給・エネルギー安全保障の観点から、石油に代わる代替エネルギーの必要性を認識し、早くから代替エネルギーの開発を進めてきた(日本のエネルギー自給率は現在4%ほど)。

資源・エネルギー庁

1973年設置。現在、経産省の外局となっている。

サンシャイン計画とムーンライト計画

1974年、石油に代わるエネルギー開発をサンシャイン計画として推進。1978年、省エネルギー技術の開発をムーンライト計画として推進。現在はこの2つは統合され、新サンシャイン計画として行われている。

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資源・エネルギー問題

工業化や人口爆発により、資源・エネルギー消費は増え続けている。こうした事態への様々な対応が試みられている。限りある資源の最も使われる化石燃料は可採年数に限りがある。石炭、石油、天然ガスなど

エネルギー資源の大量消費の見直しが必要。環境技術などの新たな技術開発により、省エネ・省資源の生産・消費体制に切り替わる

新エネルギー

太陽光・風力・地熱・バイオマス・シェールガス・メタンなどの新エネルギーや水素を活用した燃料電池などの開発が進む。発電効率の向上・低コスト化など、実現には課題も多い。さらに、スマートグリッドという新電力網の実施実験も進んでいる。また、コジェネレーションと呼ばれる電力・熱の同時併給なども行われている。化石燃料に代わる新しいエネルギー資源が開発されている。クリーンなエネルギー資源は、地球環境を悪化させる二酸化炭素や窒素酸化物を出さないエネルギー。

  • 太陽光発電(太陽電池):太陽光を利用して電気を蓄える仕組み。クリーンで枯渇しない。
  • 風力発電:風の力でタービンを回して電気エネルギーを得る仕組み。
  • ごみ発電:化石燃料の代わりにゴミを燃やす火力発電。
  • 燃料電池:水素と酸素の化学反応から電気を取り出す仕組み。発生する物質が水だけなのでクリーンである。
  • バイオマス発電:さとうきびやとうもろこしなどを発酵させて作ったエタノールなどのバイオマス(生物資源)を利用して発電する方法。
  • 地熱発電:地下のマグマの熱エネルギーを利用する発電方法。
  • 再生可能エネルギー:太陽光や風力、地熱などいつまでも利用できるエネルギー資源。

再生可能エネルギー

エネルギー資源として、枯渇性資源(石炭・ 石油・天然ガスなどの化石燃料やウランなど)と再生可能な資源(太陽光・太 陽熱・地熱・風力・バイオマスなど)がある。現在、再生可能エネルギーの実用化も促進されている。

原子力エネルギー

発電コストの安定。 温室効果ガスを排出しないことから原子力をクリーン・エネルギーと捉える向きもあった。現在、日本の一次エネルギーに占める原子力の割合は10%ほどである。また日本政府は、使用済み燃料をさらに発電用燃料として再処理・利用する核燃料サイクルを推進してきた。

  • 原子力の利点…二酸化炭素 排出を抑制できて、電力安定 供給が比較的容易であること。
  • 原子力の問題点…放射性廃棄物の処理や廃炉に環境面・コスト面で重大な課題がある。原子力の低コスト化はこうした課題の先送りなどによって得られており、また事故が起きた場合の被害・損失は甚大なものになる。これらのことから行政や企業の説明晴任(アカウンタビリティー)が問われている。
  • 福島第一原発事故…2011年3月、東日本大震災により発生した原発事故で、多くの周辺住民が避難生活を強いられている。人体・農畜産・海洋水産・水源への深刻な悪影響の懸念がある。今なお、事故の収束や汚染された広範な地域の除染については目処が立っていない。原子力行政の見直しが進んでいる。
  • 核燃料サイクル…原子力発電によって出たプルトニウムを再使用する核燃料の循環。高速増殖炉の建設やプルサーマル発電の計画を推進してきたが、 使用済み燃料の再処理が追いつかないことや中間貯蔵施設の問題など、多くの課題を抱える。高速増殖炉開発はもんじゅの事故で事実上停止。

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