【大学入試小論文】農学部でよく出題される小論文テーマ一覧です。
農学部でよく出題される小論文テーマ一覧
自分の意見を持っておきたいテーマを抜粋しています。そもそもよく知らなかった用語については、調べておきましょう。
バイオテクノロジー
(例1)食品におけるゲノム編集技術の利点と問題点、ゲノム編集食品を利用するための課題について記述せよ。
(例2)図表から遺伝子組換えセイヨウナタネの生育群落数の変動や遺伝子組換えセイヨウナタネの生育の広がりについて、どう考えるか記述しなさい。
(例3)新種の有用な微生物を発見したとする。それはどのような微生物で、人類社会のどのような問題に対してどのように利用することができるか。あなたの考えを述べよ。
スマート農業
スマートアグリカルチャー(Smart Agriculture)の略語。農業人口の減少や少子高齢化などの日本における農業における後継者問題を背景に、ロボット技術やICTを活用して、人を多く必要とすることなく効率的にな農業を実現しようとする試み。例として、農作業の自動化、ビッグデータの活用などがある。
(例1)スマート農業は、「ロボット技術やICTなどの先端技術を活用し、超省力化や高品質生産などを可能にする新たな農業」とされるが、現在も様々な問題点や課題が残されている。あなたの考える課題や問題点を述べよ。
(例2)我が国におけるスマート農業の将来の展望についてあなたの考えを述べよ。
持続可能な農業
(例1)生物多様性の点から地球温暖化に適応した今後の農業のあり方について、あなたの考えを述べよ。
(例2)「SDGs(持続可能な開発目標)」を読み、SDGsの達成に日本の食と農の分野がどのように貢献できると思うか。具体的な事例をあげて、あなたの考えを述べよ
(例3)➊農村地域の活性化と農業者所得の向上、➌農業生産・生産性と食料供給能力の改善、➌農林水産業の持続可能性への支援などの面から今後の日本農業のあり方に関してあなたの考えを述べよ。
(例4)農業事業者の後継者問題は深刻さを増しています。この状況を解決策を記述せよ。
害虫・外来種の問題
作物や園芸生産における病気や害虫の防除は重要な課題である。今後の農業生産における病害虫防除についてのあなたの考えを述べよ。
食生活
(例1)「和食:日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。あなたが外国の人から「和食」に関して尋ねられた時、どのように答えるか記述しなさい。
(例2)昆虫食についてどう考えますか、記述せよ。
(例3)図表から食中毒と病因物質による食中毒の発生状況の違いについて読み取り、わかることを記述しなさい。
(例4)現代社会は、食にかかわる多種の課題に直面している。そのうち、あなたがもっとも深刻と考える課題を例示し、そのように考える理由を述べよ。
AI×農業
AIを活用した農業についてのメリットとデメリットを挙げ、あなたの考えを記述せよ。
ゲノム編集
ゲノム編集はとある生物を外部から他生物のDNAを導入することなく、とある生物(標的生物)の形質に変化を生じさせる技術です。どのように、変化を生じさせるかですが、生物自身のミスを誘発させることによって行います。DNAの中で変化を生じさせたい部分を人工的に何度も破壊し、ミスを誘発させます。
一方で、遺伝子組み換え技術は、とある生物から目的とする遺伝子(DNA)を取り出し、また別の標的生物のゲノムに導入し、そのとある生物が本来持っていない新しい性質を付与する技術のことをいいます。
発酵
微生物が行う有機物の分解反応のうち、人間にとって有益な反応を発酵とよび、不利益な反応を腐敗と呼ぶことをおさえておきましょう。
世界農業遺産(GIAHS)
Globally Important Agricultural Heritage Systemsで、略称は、頭文字を取って「GIAHS」(ジアス)。発展途上国の農業発展に寄与しようという目的で始められたプロジェクト。アジアを中心とした発展途上国のみが認定の対象でしたが、2011年に、日本でも、トキと共生する佐渡の里山(新潟県佐渡市)、能登の里山里海(石川県能登地域)を受けてから、先進国にも世界農業遺産の要件に見合う農業があるということが認識された。
実は、日本は、工業と農業の2つをうまく発展させてきた稀有な存在であるということも認識おきましょう。
6次産業化
とある一農業や水産業の従事者が
- 第一次産業の領域である、自身の生産物を育成し
- 第二次産業の分野である、食品加工を行い
- 第三次産業の分野である、流通や販売までを手掛ける
このように経営が多角化展開することを6次産業化という。なぜ6次なのかは、「1+2+3=6」の足し算でなく、「1×2×3=6」という掛け算ので説明されることが多い。現代の日本の少子高齢化・後継者不足などを改善し、将来の国内の農業をより明るい展望となりうる重要な取り組みの1つといえる。
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