【高校倫理】現代における青年期のあり方

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【高校倫理】現代における青年期のあり方についてまとめています。

青年期のあり方

青年期の存在やそのあり方は、決して普遍的なものではなく、文化や社会によって大きく異なってくる。

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青年期の延長

産業革命後に認識されるようになった青年期は、20世紀に入ってからだんだん長期化してきた。

<原因>

  • 栄養状態が良くなり、身 体の発育が早期化したこと
  • 産業の高度化とともに学ぶべき知識・技術が増え、就学期間が延びたこと
  • 経済的に豊かになり社会に余裕が生まれ、すぐに就労する必要が低下したこと

の3点があげられる。

モラトリアム

エリクソンは、長期化している現代の青年期のあり方 を、モラトリアム(猶予期間)という語で表した。現代における青年期は、労働や家庭を守るなど大人としての義務や責任を課せられない猶予期間で、その間にさまざまな試行錯誤による役割実験によって自分の可能性を探り、アイ デンティティの確立をめざすことが大きな課題であるとした。

モラトリアム批判

なかなかアイデンティティを確立できず、決定的な人生の選択を回避して、モラトリアムの状態にできるだけ長く留まってい いと考える若者も増えてきた。こうしたことへの批判として、モラトリアム人間やピーターパン=シンドロームなどの言葉が生まれた。

「30歳成人説」が説かれ、定職につかずアルバイトを続けるフリーターや、 学校にも行かず職業にも就こうとしないニートとよばれる若者も増えている。

若者文化(ユースカルチャー)

対抗文化・下位文化

ファッションや音楽、漫画やアニメ、ゲームなどに見ら れる若者文化(ユースカルチャー・青年文化)は、大人の文化(支配文化・体制文化)に対して、それを否定する対抗文化(カウンターカルチャー)という側面を持つ。また、社会の全体的な主流の文化に対して、独自の行動様式や価値観を示す下位文化(サブカルチャー)という側面も持っている。

文化志向から関係性志向へ

今日においては、若者に固有の文化を見いだすこ とは難しくなってきている。そうしたなかで、身近な友人や恋人などとの「純粋な関係性」の重視が、現代の若者の特質だともいわれている。

戦後日本社会の世代論

団塊の世代

狭義には 1947~49年生まれの、第一次ベビーブーム世代を指す。戦後日本の高度成長とともに、大量の商品需要や労働力を生み出した。政治に関心 を持ち、全共闘などの学生運動を組織して大学闘争を行ったが、その敗退は対抗文化としての若者文化の敗退をも意味していた。

シラケ世代

1950年代後半に生まれ、1970年代中~後期に青年期を送った世代。高度成長期は終わり、学生運動は下火となり、いわゆる三無主義(無気力・無関心・無責任)の雰囲気におおわれた。

新人類世代

1960年代前半に生まれ、1980年代に青年期を送った世代。消費社会が高度に進展する中で、個人的な消費を通じて他者との違いを示し、それをアイデンティティとしたり自己実現の手段としたりする風潮が広がった。

団塊ジュニア世代

1970年代前半ごろに生まれた団塊の世代の子どもの世代。この世代のころから、特定の関心分野(特にアニメやゲームなどのサブカルチャー) だけに没頭する、オタクとよばれる若者のあり方も批判的に語られるようになった。この世代が就職活動を始めたころにはバブル経済は崩壊しており、「失われた10年」の間に大人になったことからロスト=ジェネレーションなどと呼ばれ、フリーターや派遣労働などの不安定労働者になる者が増加した。

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