【大学入試小論文】年代別歯の保有状況に関する解答例です。
【問題】
20歳以上の男女合わせた年齢階級別の「歯・口腔の健康に関する 状況」の調査結果です。図「『何でもかんで食べることができる』者と歯の保有状況」を読み取り、考えられることを600字以内で述べなさい。
年代別の歯の保有状況に関する解答例
図より、年齢を重ねるごとに、なんでもかんで食べることができる人は減少していることが分かる。しかし、20歳から29歳の間では、97%以上の人が「できる」と回答したことが読み取れる。また80歳以上の人は55%が、「なんでもかんで食べることができる」と回答し、40歳から49歳と比較すると、40ポイント減したことが読み取れる。
これより年齢を重ねるごとになんでもかんで食べることができなくなると考えられる。その背景に歯の保有率の低下だと考えられる。人間は硬い食べ物を食べるとき奥歯を使って食べ物を噛み切る。しかし、年齢を重ねると噛むことが難しくなるに連れて歯が抜けていくのだ。従来では普通に食べれることができていたものも歯がないため、食べられなくなるのだ。このような事にもならないよう対策として80歳を超えても、なんでもかん食べれるように政府が若者に対して歯の診断に積極的に行かせることが大事だ。そのためにポスターや、SNSを使って歯や口腔を健康に保つことの大切ことを知ってもらうことが大切である。どれだけ自分の歯が大事なものかをしっかりと理解をしてもらうことがこれからの未来では必要になってくる。
年代別の歯の保有状況の講評(状況)
第一段落(グラフの読み取り)に関しては、ただ数値を羅列している印象。また、歯の保有状況について、記述できていない点は、大きなマイナスポイントです。【グラフや統計を読み取るコツ】のところを読んでみてください。第二段落以降は、(主張)→(理由)→(具体例)→(解決策)→(まとめ)と構成の流れが型通りでgoodです。なにより、受験生によくありがちな論理の飛躍がないのが好ポイントです。
【論理の飛躍とは】
×あなたは男である。だから、力仕事をすべきだ。
➨「事実(である)」の記述であるために、「規範(べき)」を導けないということです。
【グラフや統計を読み取るコツ】
・大きな変化
・全体の傾向
をつかむことがポイントです。どちらかしかない場合は、それのみで良い。
今回の場合は、「年齢が上がるにつれて、なんでもかんで食べることができる割合が減少している。80歳以上では、約半数の55%となっている。また、同様に、20本以上保有する者の割合も、年齢が上がるにつれて減少し、かつ減少幅は大きく、80歳では29%となっている。」など。
【添削】
✕食べれる 2個箇所あり
〇食べられる
➨「ら」抜き言葉に気をつけましょう。
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