【高校倫理】ホッブズの社会契約説

シェアする

スポンサーリンク

【高校倫理】ホッブズの社会契約説についてまとめています。

ホッブズ

ホッブズ(1588 ~ 1679)は、イギリスの哲学者・政治 思想家である。『リヴァイアサン』を著し、社会契約説 による国家の成り立ちを説いた。

スポンサーリンク

人間の本性と自然権

ホッブズは人間を利己的な動物と考え、生まれながらに、自己の欲望を満たし生命の維持・発展をはかろうとする自己保存の欲求を持つとした。ホッブズの考える自然権とは、人間が自己保存の欲求を満たすため自由に行動することであり、自己保存のためであれば何をしてもよい、という無制限な自由であった。

自然状態

ホッブズによれば、国家も法律もない自然状態では、各人が自己保存の権利を無制限に追求し、自由に利己的にふるまう。そのため、「人は人に対して狼」となり、各人が自己の欲望を満たすため互いに絶え間なく争う混乱状態となる。ホッブズはこれを「万人の万人に対する間
争」と呼んだ。この状態では、誰もが自己の生命の維持すら危うくなる。

社会契約

ホッブズは、社会契約を次のように考えた。

「万人の万人に対する闘争状態」にある人々は、平和を求める理性の声(=自然法) に導かれ、1人の人間(または1つの合議体)に自己の自然権を譲り渡し、代わりに平和や安全を守ってもらうという契約を相互に結んだ。こうして、自然権を譲渡された人間(または合議体)が主権者として支配する国家が成立した。この国家では、自然権をすべて譲渡された主権者が絶対的な権力をふるい、何の 権利も持たない国民は主権者の命令に服従するしかない。しかし服従することにより、自己の生命や安全が保障される。

ホッブズの理論と絶対王政

ホッブズの社会契約説の背景には、ピューリタン革命とその後のイギリス社会の混乱があった。そのためホッブズの理論は主権の絶対性の確立を求めるものとなり、結果的には、王政復古後の絶対王政を支える理論となった。しかし、その理論は、政治権力の根拠を神ではなく人々の契約に求め、国の成立過程を人間の本性や自然権の保障という観点から理論的に説明した、近代の合理的な政治思想の原点となるものであった。

  • ピューリタン革命…1640年から60年、王政が否定され、クロムウェルによる共和政治が行われる。
  • 名誉革命…1688年、議会を無視する国王を追放し、新たなを王を迎える。翌年、権利章典を制定。名誉革命によってイギリスの議会政治の基礎ができた。
スポンサーリンク

シェアする

スポンサーリンク