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【高校地理総合】亜寒帯・寒帯の自然環境と生活

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【高校地理総合】亜寒帯・寒帯の自然環境と生活についてまとめています。

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亜寒帯・寒帯の自然環境と生活

北極地方

北極点を中心に北緯66度33分以北の北極圏内の地域に位置します。このうち約60%は北極海。陸地は、ユーラシア大陸・北アメリカ大陸の北部・グリーンランド(デンマーク領)・アイスランド・スヴァールバル諸島(ノルウェー領)など。

北極圏では、夏に1日中太陽が沈まない白夜、冬に1日中太陽が昇らない極夜がみられる。

北極の自然環境

永久凍土に覆われ、夏季には表層が溶け、湖沼や湿地の多い草原(ツンドラ)になる。最暖月平均気温10°Cを境に、北側はツンドラ、南側は針葉樹林帯(タイガ)が広がる。

北極の民族と生活

エスキモーやイヌイット(北アメリカ)、サーミ(スカンディナヴィア半島)などの少数民族によるトナカイの遊牧、アザラシの狩猟、漁業などがみられる。

スヴァールバル諸島では石炭の採掘、ノーススロープ(アラスカ) では石油の採掘が行われるなど、地下資源の産出地では産業活動が行われている。

南極地方

南緯60度以南の南極大陸とその周辺の島々と海洋部を含む地域(南極条約による定義)。鉱産資源が豊富だが、未開発。

沿岸の水産資源も豊富で、捕鯨漁場として利用されてきたが、1946年、国際捕鯨委員会(IWC)が結成され、1985年以降、商業捕鯨は禁止(捕鯨モラトリアム)されている。

南極の自然環境

全域が氷雪気候(EF)で、地球上で最も寒い寒極を形成。冬季には1日中、強風や地吹雪(ブリザード)が吹き荒れる。

南極の地域問題

  • 日本は第3回国際地球観測年(1957~1958年)、東オングル島に昭和基地を建設。
  • 1959年、南極に基地を持つ12カ国がワシントン会議を開き、南極条約を締結。南極の平和利用、領土権主張の凍結、1991年以降50年間の資源開終林止などを定めた。
  • 南極大陸上空では、フロンガスによるオゾンホールが拡大。オゾン層の保護のためのウィーン条約(1985年)と、オゾン層を破壊する物質に関するモントリオール議定書(1987年)の結果、オゾンホールの増大傾向はゆるやかであるものの、依然として大きい状態が続いている。

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