【高校政治経済】イギリスとアメリカの議会制度

シェアする

スポンサーリンク

【高校政治経済】イギリスとアメリカの議会制度についてまとめています。

イギリスの議会

イギリスの議会政治は「国王は君臨すれども 統治せず」と表現されたように、国王を元首とする立憲君主制をとる一方で議院内閣制をとっており、慣行によって、下院で最も多くの議席を占めた第一党の党首が国王により首相に任命される。与党が組織する内閣に対し、野党も政権交代を視野に入れて「影の内閣(シャドー=キャビネット)」を組織している。

  • 立憲君主制…憲法で君主の権限を制限するあり方。君主が統治権を持つが、その運用は憲法に従う。
スポンサーリンク

議会の上院

また、議会の上院が最高司法機関(最高裁判所) の役割を兼ねていたが、2009年に最高裁判所が設立された。下院議員は小選挙区での普通選挙制で選ばれる一方、上院は貴族などから構成されており、 上院にはほとんど実権がない。労働党と保守党の二大政党制となっていることもイギリスの政治制度の特徴である。

アメリカの議会

アメリカ合衆国は、連邦制をとっており、各州に広い自治権が認められています。厳格な三権分立制のもと、大統領は議会の制定した法律を執行するのみで、議会の解散権を持たず、法案提出権も持っていないが、議会を通過した法案に対して拒否権を行使し、議会に送り返すこ とはできる。また、教書を議会に送って協力を求めることもできる。ただし、拒否された法案も、上下両院がそれぞれ3分の2以上の多数で再議決すると法律になる。

アメリカの大統領

アメリカの大統領の任期は4年で、三選は禁止されており、有権者による選挙で選出された大統領選挙人による間接選挙で選ばれる。議会は上下両院から成る二院制で、議員は両院とも国民の選挙によって選出される。上院は各州2名ずつの議員から成り、条約締結や政府高官の任命に対しての同意権を持っており、連邦最高裁判所の裁判官は、上院の同意を得て大統領によって任命されている。これに対し下院は予算先議権を持っている。議院内閣制をとっていないため、議会は不信任決議によって大統領を辞職させることはできないが、大統領を弾劾裁判にかける権限は有している。民主党と共和党の二大政党制であることもアメリカの政治制度の特徴である。

  • 議院内閣制… 内閣が国民の意思を代表する国会の信任のもとにつくられており、国会に対して責任を負うしくみをいう。

法の支配

法の支配とは、国家権力の活動はすべて法に拘束されるという、イギリスで発展した考え方で、判例の積み重ねにより形成されたコモン・ローという不文法を中心に発 達してきたものである。

マグナ=カルタ

法の支配の思想の萌芽は13世紀のイギリスにおけるマグナ=カルタに見られる。マグナ=カルタは、公正な裁判や陪審裁判の規定を備えた、国王とバロン(諸侯)らとの封建的契約である。国王の専制に対して貴族の伝統的な自由を擁護する宣言であり、法に基づかない逮捕・監禁の禁止を要求している。16~17世紀のイギリスの政治家であるコー ク(クック)はこうしたコモン・ローの伝統を重視し、国王といえども法に従わなくてはならないと主張した。

法治主義

法の支配とよく比較されるのは、法治主義である。法治主義とは、為政者が政治を行うにあたり、議会で定められた法律に従わなければならないという考えである。法の支配が国王権力から国民の自由や権利を守るということを内容としているのに対し、法治主義では形式や手続き の適法性が重視されている。

  • 三権分立の理論…ロックによって唱えられ、モンテスキューが著書『法の精神』の中で確立した。 法治主義行政は、議会が定めた法律に基づいて行われ、司法は,法律に基づいて裁判を行うしくみ

孔子と法治主義

法治主義とは、法や刑罰で厳しく人民を治めようとする政治思想である。孔子は、「このような政治では、人民は巧みに法の網をくぐろうとばかり考え、不正を恥じることもなくなる」として法治主義に反対した。

スポンサーリンク

シェアする

スポンサーリンク
トップへ戻る