【2024年度】共通テスト国語の出題予想と対策ポイントです。
共通テスト国語の出題予想
- 評論、小説、古文、漢文から構成
- 知識問題(漢字、語彙、文法)→しっかり得点する
- 評論は統計・図・グラフを織り交ぜた出題。
- 古文は、「物語」の出題に注意。
基本となるのは、「読解力」です。普段から多くの作品に触れることも大事ですが、1つの作品を多面的にとらえることも大切です。たとえば、1回目は、登場人物Aの視点から、2回目は登場人物Bの視点からのように、登場人物が複数いるときはそういう読み方もできます。
空き時間やスキマ時間などには、「語彙力」を高めていく時間を確保することも大切にしたいです。漢字の読み書きはもちろんですが、重要古語、慣用句、四字熟語、熟字訓など暗記が必要なものです。小さな習慣が、結果として、大きな学力の違いとなって表れます。
共通テスト国語の対策
国語というと暗記よりも読解科目という側面もありますが、暗記による知識量・語彙力がものを言う場合が多いです。
実際に語彙力が高い人ほど読解問題にも強い。共通テストでも、漢字や語句の意味、古文や漢文の単語の意味が問われる。ここの部分での失点を、本番ではなくしたいところです。
また、英語などの他教科でも、日本語訳や記述問題で漢字の間違いは減点されます。その1点減点は致命傷になりかねない。
したがって、学習の土台固めとして、
- 現代文については漢字や語の意味
- 古文については古文単語とできれば古典常識、漢文は句形句法と頻出語句
など、それぞれ暗記をおろそかにせず、読解問題につなげるようにしましょう。
漢字・語句の単語帳
「たかが漢字」と 侮ることのないようにすることがポイント!
たとえば「侮る=あなどる」が、読めない・書けないようでは、漢字の失点に加え文章読解にも影響は大きい。漢字が苦手な人は、まず「意味」と「読み」を単語帳で正確に暗記しよう。
ポイントは「何度も見直す」こと。
次に「書く」の作業。
ここでは手を動かすしかないが、似たような漢字との区別を意識すること。
- 「到」に「致」、さらには「至」「倒」などが加わってきたときに、きちんと「トウタツ」という字が書けるか。
- なぜ他の字を用いてはダメなのかを説明できるか (○到達、×倒達)。
その際には、漢字の意味と読みが 大変重要になる。漢字学習は、「意味→読み→書く」で完成させよう。
古語・古典常識の単語帳
古文単語帳は 複数冊を使い回すとよい
古文は単語勝負。ただし、古文単語帳はタイプにより自分との相性がある。文章読解タイプ、ゴロ合わせタイプ、豊富なイラストで覚えるタイプなど、 1冊で完成させようとせず、複数を購入して使い回し、印象に残った単語から少しずつ潰していくと強い。
句形句法・語句の単語帳
暗記例文専用の 「白文ノート」を用意する
文の句形句法や語句は例文で覚えよう。ただその際、例文を「日文」の状態にすべきだ。そこから自分で測点を再現して音読し、意味がわかるように なって初めて読解で使える。「白文ノート(例文)」を作 って素読百遍すれば意自ずから通ず」である。
速読を意識する
毎日数分でも速読を 意識し、読むスピードをアップすることがポイント!
国語は問題文を読むのに時間がかかるという人が多い。これをなんとかするには、ストップウォッチで計測し、できる限り速く問題文だけ速読してみよう。
1日につき1題。共通テスト現代文なら、理想は1ページ=1分。初日は時間がかかるかもしれませんが、2日目は1日目よりは速くなります。。何度も読み直し目標タイムを達成したら、次の文章へ移る。童謡に、古文、漢文でもやってみよう。
そして、要は、「集中して読む」時間を取ることだ。もちろん、読めない漢字やわからない単語を読み飛ばしては速読しても意味がない。
記憶すべき語句などはきちんと覚えよう。そのうえで、毎日コンスタントに集中して縦書きに目を慣らすこと。こういう地道な積み重ねが、半年後、1年後に大きな差となって表れます。
古典常識を攻略
読解のバックグランドなので 古文常識は必要不可欠!
旧暦と新暦の違い、生活習慣、冠位官職など、古典常識 は読解のバックグラウンドなので必要な知識です。
たとえば「(大納言殿の)御ありき」について、「ありき」は「ありく (=出歩く)」の名詞形だからと考えて「お散歩」と訳すと不正解になります。大納言という身分の高い人が自らの足でテクテクとお散歩をすることは、ありえません。牛車を使うというのが古典常識です。
であれば、「散歩」と訳すと意味が異なってしまうと考え、「御外出」が正しい訳となるでしょう。些細なことでも古典常識がないと減点されてしまいます。しっかり覚えましょう。
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