【高校古文】仮名世説のテスト対策問題です。『仮名世説』は、高校古文のテストでよく出題される作品の一つです。文章の主旨や登場人物の言動、教訓、古語の意味など、得点につながるポイントをしっかり押さえておくことが大切です。本記事では、テストによく出る問題を厳選し、詳しい解説とともに紹介します。理解を深めながら、効率よく得点アップを目指しましょう!
仮名世説のテスト対策問題
次の文章は、ある絵の達人の話である。あとの⑴~⑸の問いに答えなさい。
(大田南畝「仮名世説」による)
(注1) 印=筆者がだれであるかを示す印。
(注2) 琴柱に膠す=物事にこだわって融通のきかないこと。
⑴ 文章中のAこれの説明として最も適当なものを、次のア~エのうちから一つ選び、その符号を書きなさい。
ア 絵のできがよいと印など押さなくてもすばらしい。
イ 絵によって印を押すところが異なったりはしない。
ウ 絵のできばえによって印を押すかどうか判断する。
エ 絵ができあがって自然と印を押すところは決まる。
⑵ 文章中に、まるで「絵」が語るように表現している箇所がある。その箇所を十字以内で抜き出して書きなさい。
⑶ 文章中の 【 B 】に入ることばとして最も適当なものを、【 B 】よりあとの文章中からひらがな三字で抜き出して書きなさい。
⑷ 文章中のC一定の相とはどういうことか。次のア~エのうちから最も適当なものを一つ選び、その符号を書きなさい。
ア 決まった方法や形式
イ 不変の芸術性や価値
ウ 定まった時間や場所
エ 動かない姿勢や表情
⑸ この話の中心を「臨機応変」ということばを用いてまとめるとどうなるか。次の文の( )に入ることばを、「臨機応変」の四字を含めて十字以上、十五字以内で書きなさい。
仮名世説のテスト対策問題の解答
(1)エ
(2)ここに押してくれよ
(3)もやう
(4)ア
(5)臨機応変に対処すること
〈口語訳〉
ある時、友人がやって来て、話のついでに、筆者がだれであるかを示す印を、絵のどこに押したらよいのかを尋ねたので、答えて言った。「印というものは、押すべき場所が決まっているものではない。その絵が出来上がったら、ここに押してくれよ、と絵の方から待っているものである」と言った。ある人がこれを聞いて「あらゆることに関してこれと同じことが言えるが、例えば座敷でも、その時客の座っている状態によって上位・中位・下位の座る場所が決まり、また、人のあいさつも、その時々の状況によるのである。臨機応変とも、その時に応じて判断するとも言うように、決まった方法や形式はないものだ。しかし、その時の状況を見定めることができない人には、この点を分からせるのは難しい。ちゃんと見定めることができる人は、その時の状況がよく分かるので、物事にこだわって融通がきかないということがない」とも言うのだった。
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