【高校政経】寡占・独占の要点ポイントです。
寡占と独占
寡占・独占の形成 少数の企業に市場が支配される状態が形成される。
- 寡占…市場がごく少数の企業によって支配されている状態。
- 独占…市場が一社によって支配されている状態。
独占価格
農産物や魚介類などの価格に比べ、工業製品の価格は、あまり変化せず、需要量や貯蔵できるため供給量を反映しにくい。
独占の形態
市場を支配する企業結合は、独占禁止法で規制される。公正取引委員会が運用。
- カルテル…同業企業間の協定を結んで価格・供給量を決定する形態。
- トラスト…独占的な企業をつくりだし、市場におけるシェア(市場占有率)を高めるために合併・統合すること。またその形態。
- コンツェルン…持株会社が同業種・異業種を問わず、株式を通じて傘下に置き、支配する独占企業の結合体。戦前の日本の財閥もこれにあたる。
独占の弊害
- 管理価格…最有力企業がプライス・リーダー(価格先導者)となり設定する価格。他社はこの価格に追随することがある。
- 価格の下方硬直性…企業間の価格競争が弱まると、生産費用が低下しても価格は下がりにくい傾向が見られる。携帯・スマートフォン市場など。
- 非価格競争…広告・宣伝など、価格以外の面での競争のこと。自動車や通信機器などの寡占市場では、品質・デザイン等による競争が激化している。
独占禁止法
企業間の競争をうながす目的で、1947年に独占禁止法が制定された。運用には公正取引委員会が当たっている。
公共料金
公共料金には、国民生活に大きな影響をあたえる社会保険診療報酬、公営水道などの価格(料金)、鉄道・バス・タクシーなどの運賃。国や地方公共団体の決定や認可を必要とする。
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