【高校世界史】古代オリエントのまとめです。
古代オリエント
エジプトは前3000年頃に統一され、王はファラオと称された。メンフィスに都がおかれた古王国時代、ピラミッドは、神である王の絶大な権力を示した。中王国の末期には ヒクソスが侵入して一時混乱。 新王国は都をテーベにおいたが、アメンホテプ4世がアトン一神教の信仰を強制し、アマルナに遷都した。
- エジプト文明…ナイル川流域に発生。農耕が発達して紀元前3000年ごろに統一されました。天文学の発達。太陽暦、象形文字(ヒエログリフ)の発明。ピラミッド(国王の墓)やスフィンクスの建設
メソポタミア
メソポタミアでは、シュメ ール人の都市国家が形成されたが、前24世紀アッカド人に 征服され、前18世紀には、古バビロニア王国のハンムラビ王による統一が行われた。前7世紀前半には、アッシリアが初めてオリエントを統一。アッシリア滅亡後の西アジアは、新バビロニア・メディア・リディア・エジプトの4王国分立の時代を迎える。4国の分立は、やがてメディアの支配下にあったアケメネス朝ペルシアの自立によって終止符が打たれる。前3世紀の半ば、アルサケスは、パルティアを建国。226年、これを倒して建国したのがササン朝ペルシアである。
- メソポタミア文明…紀元前3000年頃、チグリス川・ユーフラテス川の流域に発生。くさび形文字、太陰暦の発明。60進法。1週間を7日とする。バビロニアのハンムラビ王が統一。法律を整えました。
パルティアとササン朝
- セレウコス朝…アレクサンドロスの死後、彼の後継者が西アジアに建国したギリシア系の王朝
- バクトリア…前3世紀にギリシア人が独立し、アム川上流に建てた国
- パルティア…前3世紀にイラン系遊牧民がカスピ海東南に建てた国。この国は前1世紀以降クテシフォンを都とし東西交易を独占して栄え, ローマ帝国と争ったが、3世紀にイラン人に倒された。中国では「安息」と呼ぶ。
- ササン朝…224年パルティアを倒し、イラン系農耕民が建てた王朝
- シャープール1世…ササン王朝の第2代の王で, ローマを破り広大な領土を統一した, 3世紀の王
- ホスロー1世…突豚と組んでエフタルを滅ぼし、東ローマのユステ ィニアヌスと戦うなど、最盛期を築いた6世紀の王
- ニハーヴァンド…イスラーム勢力に対して完敗し、王国の事実上の前壊を招いた642年の戦い
- アヴェスター…ササン朝においてはゾロアスター教が国教とされた教典
- マニ教…3世紀にこれら種々の宗教を融合しておこった、善悪二元論に立つ宗教。この宗教は国内では弾圧されたが、ウイグル人に信仰されたり、中国やフランスにまで伝わった。
- 正倉院…ササン朝の銀器・ガラス器・毛織物などは, 地中 海世界から中国・日本にまで伝来した。そのことを示す奈良東大寺の宝物庫
- 漆胡瓶…正倉院に納められた、ササン朝様式の水差し
正倉院
正倉院の宝庫は、風通しをよくし、湿気を防ぐために、壁面を三角形の木材で組んだ「校倉造」の建築様式で知られる。また、正倉院には、聖武天皇が愛用した工芸品が数多く納められている。このうち、紺瑠璃坪(紺色のカップ形のグラス)・漆胡瓶(うるし塗りの水さし)・伎楽面・螺鈿紫檀五絃琵琶などは、ローマ、西アジア、インドなどを起源とするものである。
古代オリエントの年号
- 前3000年頃…エジプト、メネス王による統一国家なる。メソポタミア南部に都市国家が分立。
- 前2700年頃…エジプト、古王国時代都メンフィス
- 前1894年頃…古バビロニア王国成立(ハンムラビ王が出る)
- 前1674年…エジプトにセム系遊牧民族ヒクソスが侵入
- 前1567年頃…エジプト、新王国時代(都テーベ)
- 前1379年…アメンホテプ4世の改革(アマルナ遷都)
- 前7世紀前半…アッシリア、オリエントを統一
- 前612年…アッシリア帝国滅亡(オリエント4王国の並立時代)
- 前550年…キュロス2世、アケメネス朝ペルシアを建国
- 前538年…ペルシア、新バビロニアを滅ぼす。
- 前525年…アケメネス朝のカンビュセス2世、エジプト征服
- 前492年…ペルシア戦争始まる
- 前490年…ペルシア、マラトンの戦い でアテネに敗れる
- 前480年…ペルシア、サラミスの海戦 でアテネ海軍に敗北
- 前330年…アケメネス朝ペルシア滅亡(ヘレニズム時代の始まり)
- 前248年…パルティア王国建設(イラン系。始祖アルサケス)
- 前30年…クレオパトラ自殺(プトレマイオス朝エジプト滅亡)
- 226年…ササン朝ペルシアの成立(パルティア滅ぶ)
- 230年…ササン朝、ゾロアスター教を国教とする
- 260年…エデッサの戦いシャープール1世、ローマに勝利
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