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【高校古文】古今和歌集のテスト対策問題

古今和歌集 国語
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【高校古文】古今和歌集のテスト対策問題です。高校古文で頻出の『古今和歌集』は、平安時代を代表する勅撰和歌集として、多くのテストや大学入試に登場します。作者や歌の背景、用いられている技法(掛詞・縁語など)を正確に理解することが得点のカギ。本記事では、テストでよく出る和歌の例とその現代語訳、文法や修辞技法の確認問題をセットで紹介します。苦手意識を克服して、和歌の魅力と構造を深く理解しましょう!

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古今和歌集のテスト対策問題

次の和歌を読んで、後の問いに答えなさい。

❶ 袖ひちてむすびし水のこほれるを春立つけふの風やとくらむ(紀貫之)
❷ 春の夜の闇はAあやなし梅の花色こそ見えねB香やはかくるる(凡河内躬恒)
❸ ひさかたの光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ(紀友則)
❹ 五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする(よみ人しらず 作者不詳)
❺ 花の色は移りにけりなCいたづらにわが身世にふるながめせしまに(小野小町)

(1)「袖ひちて」の歌は春の歌であるが、歌の中で春以外の季節を暗示している部分を二つ抜き出し、その季節をそれぞれ答えなさい。

(2)下線部A「あやな」、B「香やは隠るる」、C「いたづらに」をそれぞれ現代語訳しなさい。

(3)「五月待つ」の歌の季節を答えなさい。

(4)「花の色は」の歌から掛詞を二つ抜き出し、何と何が掛けられているのかをそれぞれ答えよ。

(5)枕詞とそれが導き出す語をすべて抜き出しなさい。

(6)係り結びになっている部分をすべて抜き出しなさい。

(7)『古今和歌集』の成立時代と撰者を一人答えなさい。

古今和歌集のテスト対策問題の解答

(1)
袖ひちてむすびし水 / 夏
(水の)こほれる(を) / 冬

(2)
A=わけがわからない
B=香りは隠れるだろうか、いや隠れない
C=むなしく

(3)夏

(4)
ふる「経る」と「降る」
ながめ「眺め」と「長雨」

(5)ひさかたの―光

(6)
や―らむ
こそ―ね
やは―隠るる
ぞ―する

(7)成立時代=平安時代撰者=紀貫之(紀友則・凡河内躬恒・壬生忠岑)

<現代語訳>
❶ 夏のころ、知らず知らず袖を濡らしながらすくい上げた水が、寒い間に凍っていたのを、立春の今日のあたたかい風が溶かしているのだろうか。
❷ 春の夜の闇というものは、もはや闇の役目を果たしていないようだ。咲いている梅の花は見えはしないが、その香りだけは隠しようもなく漂っている。
❸ のどかな春の日差しの中で、どうして桜の花は、あんなにも落ち着きのない様子で散っていくのだろうか。
❹ 夏の五月を待ちわびて、ようやく咲いた花橘の香りをかぐと、昔親しくしていた人の袖の香りがよみがえり、懐かしい気持ちになる。
❺ 桜の花は、むなしく色あせてしまった。まるで、空しく日々を過ごす私の容色が衰えていくかのように。
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