【高校地理】世界の民族・領土問題についてまとめています。
世界の民族と領土問題
- パレスチナ問題…ユダヤ人がシオニズム運動により、1948年イスラエルを建国。アラブ人はパレスチナ解放機構(PLO)を中心に抵抗。
- カシミール地方帰属問題…ヒンズー教徒の多いインドとイスラム教徒の多いパキスタンによる領土争い。
- クルド人の問題…150~200万人が、イラク・トルコ・イランの山岳地域に居住。各国で自治・独立を求める運動が続く。
- 旧ユーゴスラビア問題…民族・言語・宗教・文化が複雑に入り組む。1990年代に解体後、民族間の利害対立が激化。
- 先住民の復興運動…オーストラリアのアボリジニー、北アメリカのインディアンなどは世界先住民族会議を開催。自立・復興をめざす。
- その他…カトリック系とプロテスタント系の対立(アイルランド)。仏教徒シンハリ人とヒンズー教徒タミル人の対立(スリランカ)、イスラム教徒のチェチェン共和国の独立運動(ロシア)。アフリカは各地で紛争が絶えない(植民地分割による影響)。アフガニスタンなど各地でイスラム復興運動が活発になっている。
難民問題
難民(政治的意見や人種、国籍、宗教の違いなどから迫害を受け、国外に逃れた人々)は、1990年代に増加。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)や非政府組織(NGO)が保護・支援。
日本の領土問題
北方領土はロシア、竹島は韓国とそれぞれ係争中。尖閣諸島は中国・台湾と領有権を争う。
人種と民族
- 人種…皮膚の色、体の形態など生物学的特徴に基づく。モンゴロイド(黄色)、コーカソイド(白色)、ネグロイド(黒色)。
- 民族…言語・宗教・生活様式など文化的特徴に基づく。言語(インド=ヨーロッパ語族、セム=ハム語族など)。宗教(キリスト教・イスラム教・仏教の三大宗教のほか、ユダヤ教やヒンズー教)。
民族と国家
純粋な単一民族国(国民国家)は存在しない。現実は、複数の民族からなる多民族国家。
国家の領域
領土・領海・領空からなる。排他的経済水域も設定。
以上が、【高校地理】世界の民族・領土問題となります。
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