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【高校倫理】ミルの思想のポイント

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【高校倫理】ミルの思想についてまとめています。ミル(1806年かた1873年)は、快楽には物質的快楽のほかに精神的快案があり、精神的快楽は量的に計算できないとする質的功利主義を説いた。

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ミルの思想

ミルによれば、人間には快楽を追求する面とともに、苦痛を引き受ける一面もある。また、人間は利己心とともに、他者への同情心や連帯を重んじる社会的感情などの利他心を持つとして、ミルはこの利他心を重視した。

真の快楽

精神的快楽は物質的快楽より質の高い真の快楽であり、両方の快楽を経験すると人は精神的快楽の方を選ぶようになると主張した。ミルは主著『功利主義論』で、この考えを次のように述べた。「満足した豚であるより不満足な人間であるほうがよく、満足した愚か者であるより不満足なソクラテスであるほうがよい。」

内的制裁

ミルは、ベンサムが説いた外的制裁に加えて、道徳を破ったときに感じる良心の苦痛などの内的制裁を重視した。

功利主義道徳

ミルは利他心を重んじ、行為者個人の幸福よりも他者や人類の正しい行為の基準とした。「自分のして欲しいことを人に施し、隣人を自分のように愛しなさい」という、イエスの隣人愛や黄金律の教えは、ミルの功利主義道徳における最高の理想とされた。

  • 隣人愛…神の愛が無差別・無条件・平等に与えられように、万人を分けへだてなく無条件に愛することである。この隣人愛の精神は、「人にしてもらいたいと思うことは、人に対してもその通りにしなさいという黄金律とよばれる教えにもよく表されている。

幸福

『ミル自伝』の中で、幸福を得る唯一の方法は「幸福それ自体を人生の目的とは考えず、それ以外の目的物を人生の目的にすること」と述べた。

自由論

ミルは『自由論』の中で、思想や討論の自由、各人の好みに合った行動や生活の自由、結合(団結)の自由などの重要性を述べた。

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