【大学入試小論文】英語と日本語教育のどちらを重視すべきかの解答例
【課題文の要約】
イギリスはフランス語を強要された時代もあったが、英語は滅びていない。日本語は伝統を守り続けられるか。日本人は進んで英語を取り入れ、英語を話す人を尊敬している。また、科学の論文等も英語でなくてはならない現状になっている 。日本語を保護するためには、教育の過程でより、徹底した日本語を教え込むことが重要だ。そして、思想や科学に至るまで日本語で書かれた文献が、世界に貢献することで初めて将来への生存権をもつ。
【問題】
この文章を読んで、あなたの思うところを自由に800字以内で論ぜよ。
英語と日本語教育のどちらを重視すべきかの解答例
筆者は、日本人は英語を進んで取り入ているが、生半可な英語を使用しているため教育の場でもっと徹底して日本語を教えるべきだと述べる 。私は、反対である。
なぜならば、グローバル社会が進み仕事の場合は教育の場といった場所で必ず英語が必要になってくる。その中で、生活していくためには英語教育を徹底していくことが重要であるからだ。筆者述べる通り、第2言語を学ぶ時は、生半可になってしまう。このような状態を脱却するためには第1に英語を学びそのあと日本語を学ぶことがいいのではないかと推察する。
例えば、仕事の場で海外の人と取引を行う際に、日本語しか話すことができない場面があるとする。このときに英語を話すことが可能であれば、仕事の円滑に進む。しかし、生半可な英語を使用することで相手にも伝わらないことがある。このように最近では世界を相手にする日本人も増加したため、日本語を勉強するよりも英語の勉強する必要があるのだ 。
しかし現在の私達の生活様式や伝統文化を伝承したのは、日本語である。この日本語を全く学ばないというのではなく、英語学習を主に進めつつ日本語の勉強を取り入れることも必要である
このようにグローバル化の進む日本社会では主に英語学習を進めていくことが重要だと私は考える。
英語と日本語教育のどちらを重視すべきかの講評(抜粋)
出だしは、いいですね。筆者の述べた事柄にたいして、自ら課題設定をして、それに対して、自分の立場を明確にし、論を展開するというのはvery goodです。全体で見ても、これくらい論述できると及第点です。反駁(たしかにと、筆者を肯定して挙げられる部分)があるとさらによかったです。
また、字数に余裕があれば、どうやって英語を徹底するのかという対策があってもいいですね。たとえば、歴史と国語は、日本語。その他の教科は、英語で授業をするという案など。
英語と日本語教育の新たな視点
具体例には、「インバウンドにより日本を訪れている外国人が激増している。日本を訪れた外国人の不満に、英語を話せる日本人が少ないことや無料Wifiスポットが少ないことなどが常に挙げられる。このことからも、観光立国としてもその地位の確立を目指している日本において、誰でも英語が話せるようになることは急務である。」といった例もある。
日本語を教え込む立場の例
(主張)徹底した日本語を教え込むことに賛成。
(理由)グローバル化において、母国語や自国の歴史について知っておくことは、グローバルスタンダードだからだ。
(具体例)私は、留学先タイで恥をかいた。それは、タイの学生たちの方が、日本語や日本の歴史について、よく学んでいたからだ。タイでは、第二言語として、日本語を学ぶ人が多い。タイに留まらず、アジア圏では、日本について学ぶ人が多い。日本について学び、日本で就職する人も少なくない。もちろん、それぞれの国は、母国語や自国の歴史についても詳しい。母国語と第二言語の学びが両立できる証でもある。
(反駁)たしかに、グローバル社会において、英語の必要性が増しているのも事実だ。英語を話すことが可能であれば、仕事の円滑に進むこともあるだろう。しかし、その状況下でも、日本人が、日本語や日本について知っておくことは礼儀である。
(まとめ)よって、徹底した日本語を教え込むことに賛成。
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