農学部志望生が知っておきたい用語一覧です。
農学部志望生が知っておきたい用語
ゲノム編集
ゲノム編集はとある生物を外部から他生物のDNAを導入することなく、とある生物(標的生物)の形質に変化を生じさせる技術です。どのように、変化を生じさせるかですが、生物自身のミスを誘発させることによって行います。DNAの中で変化を生じさせたい部分を人工的に何度も破壊し、ミスを誘発させます。
一方で、遺伝子組み換え技術は、とある生物から目的とする遺伝子(DNA)を取り出し、また別の標的生物のゲノムに導入し、そのとある生物が本来持っていない新しい性質を付与する技術のことをいいます。
発酵
微生物が行う有機物の分解反応のうち、人間にとって有益な反応を発酵とよび、不利益な反応を腐敗と呼ぶことをおさえておきましょう。
世界農業遺産(GIAHS)
Globally Important Agricultural Heritage Systemsで、略称は、頭文字を取って「GIAHS」(ジアス)。発展途上国の農業発展に寄与しようという目的で始められたプロジェクト。アジアを中心とした発展途上国のみが認定の対象でしたが、2011年に、日本でも、トキと共生する佐渡の里山(新潟県佐渡市)、能登の里山里海(石川県能登地域)を受けてから、先進国にも世界農業遺産の要件に見合う農業があるということが認識された。
実は、日本は、工業と農業の2つをうまく発展させてきた稀有な存在であるということも認識おきましょう。
6次産業化
とある一農業や水産業の従事者が
- 第一次産業の領域である、自身の生産物を育成し
- 第二次産業の分野である、食品加工を行い
- 第三次産業の分野である、流通や販売までを手掛ける
このように経営が多角化展開することを6次産業化という。なぜ6次なのかは、「1+2+3=6」の足し算でなく、「1×2×3=6」という掛け算ので説明されることが多い。現代の日本の少子高齢化・後継者不足などを改善し、将来の国内の農業をより明るい展望となりうる重要な取り組みの1つといえる。
スマート農業
スマートアグリカルチャー(Smart Agriculture)の略語。農業人口の減少や少子高齢化などの日本における農業における後継者問題を背景に、ロボット技術やICTを活用して、人を多く必要とすることなく効率的にな農業を実現しようとする試み。例として、農作業の自動化、ビッグデータの活用などがある。
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