【高校生物基礎】脳の各部とはたらきまとめです。脳は私たちの体の中で最も重要な役割を果たす器官の一つで、思考や感情、運動の制御まで、さまざまな働きを担っています。高校生物基礎では、脳の各部位の機能やそのしくみについて学ぶことが求められます。このブログでは、脳の主要な部位とその働き、さらにそれぞれがどのように連携しているのかをわかりやすく解説します。脳の構造を理解し、試験に備えて知識をしっかり身につけましょう!
脳
脊つい動物の中枢神経系は脳と脊髄とからなり、脳は、大脳・間脳・中脳・小脳・延髄の5つの部分に分かれている。これらは発生の過程で神経管から分化したものである。
大脳
ヒトの大脳は約1300g。外側に厚さ2~5mmの薄い皮質(灰白質ともよぶ)があり、内部は髄質(白質)である。皮質はニューロンの細胞体が集まっている部分で、 髄質は細胞体から出た神経繊維(軸索)が集まっている部分である。白質の中には大脳核 (基底核)とよばれるニューロンの集まった部分が包みこまれている。
大脳皮質
大脳皮質は、系統発生的に新しい新皮質と古い皮質とに分けられる。ヒトや霊長類では,新皮質が発達して古い皮質をおおっており、古い皮質は表面 からは見えない。新皮質は高度な知能 活動に関係する。古い皮質は大脳核とともに大脳辺縁系を形成し、本能的な活動(食欲や性欲など)、情動(快不快の感情など), 記憶などの中枢としてはたらいている。
大脳皮質には、複雑に入り組んだしわがあり、各部位ごとに, 運動・感覚・思考・記憶 理解・言語などいろいろなはたらきを」 している。
間脳
大脳と中脳の中間部分で、視床と視床下部に分かれる。
視床
第3脳室の両側にある。嗅覚以外のすべての感覚を中継している。
視床下部
自律神経系の中枢で、内臓のはたらきや摂食・生殖睡眠など本能的な活動の調節に直接関係している。また、内分泌系の中枢で、脳下垂体のはたらきを支配し、血糖量や体温調節の中枢がある。
中脳(視葉)
眼球運動・瞳孔反射の中枢があり、視覚と関係が深い。魚類や鳥類でよく発達している。
小脳
からだの平衡を保つ中枢がある。 延髄 呼吸運動・血液循環(心臓拍動)などの重要な調節作用の中枢がある。
延
脳と脊髄の中継点であり、大脳からの神経はここで交さして脊髄へ出ていく。たとえば脳の右側が脳出血などによって壊れると、左半身が不随になる。
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