【高校漢文】礼記のテスト対策問題です。『礼記』は、高校漢文でよく扱われる儒教の重要な経典の一つであり、入試や定期テストでも頻出の作品です。文章の主旨や教訓、重要語句・句法の理解が得点アップのカギとなります。本記事では、テストによく出る問題を厳選し、紹介します。しっかり学習し、高得点を目指しましょう!
礼記のテスト対策問題
次の文章は、漢文を書き下し文にしたものです。よく読んで、あとの⑴~⑷の問いに答えなさい。
「礼記(らいき)」による
(注1)嘉肴…ごちそう
(注2)旨き…おいしさ
(注3)困しむを知る…難しさがわかる
⑴ 下線部「故」は、歴史的かなづかいで書き表すと、「ゆゑ」となります。これを現代かなづかいで書きなさい。
⑵ 下線部①至道有りと雖も、学ばざれば、其の善きを知らざるなりは、どのような意味ですか。次の にあてはまるように、六字以内で書きなさい。
たとえ、どんなに立派な考え方や道理があったとしても、 ば、そのすばらしさはわからないのである。
⑶ 下線部②足らざるを知りは、「(自分の知恵が)足りないことを知り」という意味で、原文では「知不足」となっています。これに返り点をつけなさい。
⑷ 次のア~エのうち、この文章で述べられていることに、最もよく合っているものはどれですか。一つ選び、その記号を書きなさい。
ア 人間は欲望に心を奪われることのないように、ひたすら学問に没頭すべきものである。
イ 学んでみて学問の楽しさがわかりはじめると、他人に教えてみたいと思うものである。
ウ 自分の未熟さや学問の難しさは、学んだり教えたりしてみて初めてわかるものである。
エ 学問を追究することのすばらしさは、師の教えを受けることで納得できるものである。
礼記のテスト対策問題の解答
(1)ゆえ
(2)学ばなけれ(ば)
(3)知レ不レ足
(4)ウ
〈口語訳〉
たとえごちそうがあったとしても、食べなければ、そのおいしさはわからない。たとえ、どんなに立派な考え方や道理があったとしても、学ばなければ、そのすばらしさはわからないのである。だから、学んだそのあとで(自分の知恵が)足りないことを知り、人に教えてみてそのあとで(学問の)難しさがわかるのである。
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