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【高校世界史探求】世界史の要点をざっくりまとめ

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【高校世界史】世界史の要点をざっくりまとめです。世界史は、人類の歩みを地球規模で学ぶ学問です。その範囲は広く、古代文明から現代の国際社会まで多岐にわたります。そのため、「どこから手をつければいいかわからない」と感じる人も多いのではないでしょうか?本記事では、高校世界史の要点をざっくりとまとめ、時代ごとの重要な出来事や流れをシンプルに整理しました。「全体像をまず押さえたい!」という方に向けて、世界史の勉強がスムーズに進むようサポートします。効率よく理解を深めるためのヒントとして、ぜひ参考にしてみてください!

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世界史の要点

時代・テーマ 主な出来事・特徴
古代文明 メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国文明(四大文明)。文字や都市の発展。
ギリシャ・ローマ時代 ギリシャのポリス文化(アテネ・スパルタ)、ローマ帝国の拡大、共和制から帝政へ。
中世ヨーロッパ 封建社会、カトリック教会の支配、十字軍、ルネサンスの萌芽。
イスラム世界 イスラム教の誕生と拡大、ウマイヤ朝・アッバース朝、文化の黄金時代。
大航海時代 ヨーロッパ列強による新航路の開拓(コロンブス、バスコ・ダ・ガマ)、植民地支配の始まり。
ルネサンス・宗教改革 人文主義の台頭、芸術と科学の発展、ルターやカルヴァンによる宗教改革、プロテスタントの誕生。
近代ヨーロッパ 絶対王政(ルイ14世など)、啓蒙思想(ロック、モンテスキュー、ルソー)、産業革命の開始。
アメリカ独立・フランス革命 アメリカ独立戦争(1776年)、フランス革命(1789年)による人権思想の拡大。
19世紀(帝国主義時代) ナポレオン戦争、ウィーン体制、国民国家の形成(イタリア統一、ドイツ統一)、植民地支配の強化。
第一次世界大戦 列強の対立、サラエボ事件、総力戦と戦後のヴェルサイユ体制。
第二次世界大戦 ナチス・ファシズムの台頭、ヒトラーやムッソリーニ、日本のアジア侵略、戦後冷戦構造の形成。
冷戦時代 米ソの二極化、朝鮮戦争、キューバ危機、ベトナム戦争、東欧民主化とソ連崩壊。
現代世界 グローバル化の進展、国際連合の活動、IT革命、環境問題やテロリズム、地域紛争の継続。

古代の要点

(1)オリエントと地中海世界
紀元前3000年頃に成立したオリエント文明では、 大河の治水によって都市国家が形成され、王が神の名のもとに神権政治をおこなった。 文化的にはエジプトの太陽暦、メソポタミアの六十進法、フェニキアの表音文字などがヨーロッパに伝えられ、 パレスチナに誕生した一神教は、のちのキリスト教のもとになった。

メソポタミア
メソポタミアでは、シュメ ール人の都市国家が形成されたが、前24世紀アッカド人に 征服され、前18世紀には、古バビロニア王国のハンムラビ王による統一が行われた。前7世紀前半には、アッシリアが初めてオリエントを統一。アッシリア滅亡後の西アジアは、新バビロニア・メディア・リディア・エジプトの4王国分立の時代を迎える。4国の分立は、やがてメディアの支配下にあったアケメネス朝ペルシアの自立によって終止符が打たれる。前3世紀の半ば、アルサケスは、パルティアを建国。226年、これを倒して建国したのがササン朝ペルシアである。

  • メソポタミア文明…紀元前3000年頃、チグリス川・ユーフラテス川の流域に発生。くさび形文字、太陰暦の発明。60進法。1週間を7日とする。バビロニアのハンムラビ王が統一。法律を整えました。

ギリシア文明は、オリエントの影響をうけて生まれたエーゲ文 明が崩壊したあと、ポリスという独特の仕組みから生まれた。 奴隷制を経済的基盤としてはいたが、独立した自由な市民たちの 共同体であり、そこから直接民主政が生まれた。 こうしたポリス 社会は、また人間中心的で合理主義的な精神文化を生み出した。

ギリシアの影響を受けてイタリアに誕生した都市国家の一つローマは、強大な軍事力を背景に地中海周辺を統一し、ローマ帝国となった。ローマ帝国は、さまざまな文化や民族を、 地中海 世界という一つのまとまりの中に統合し、都市を中心にギリシア 文化を継承発展させて植えつけた。「ローマの平和」のもとで繁栄したローマ帝国は、その後のヨーロッパ文明の母体となった。

(2)アジア・アメリカの古代文明
インド世界では、 まずインダス川流域で紀元前2300年頃から 都市文明が発達した。 その後アーリヤ人が西北インドに進入し、 ガンジス川流域に移動する過程で、今日にもつながるインド的な 社会や世界観が形成された。 そして、仏教やヒンドゥー教など、 のちの世界に大きく影響をあたえる宗教も誕生した。

中国では、 黄河流域の都市文明の中から殷王朝、 ついで周王 朝が成立して支配。その後春秋戦国時代の動乱の中で 、 中央 集権的な政治体制や、儒教をはじめとする新しい思想が形成された。前3世紀の秦による中国統一をへて、 つづく漢の時代に、 皇帝による政治体制の基礎がかたまった。

東南アジアの諸地域は、早くから中国やインドと交流し、その影響を受けながら独自の文明を形成してきた。
アメリカ大陸の中部 南部でも、トウモロコシなどの農耕を基 礎とする都市文明が興り、のちには強力な国家も形成された。

漢が滅びると、中国は魏晋南北朝の分裂動乱時代に入り、 この頃から朝鮮半島や日本でも国家形成の動きが見られるようになった。

中世の要点

(1)ヨーロッパ世界の形成
東ヨーロッパではビザンツ帝国がローマ帝国の伝統を引き継ぎ、中央集権的支配を維持。西ヨーロッパではローマ=カトリック教会がフランク王国と手を結び、ビザンツ帝国に対抗。カールの戴冠は、ローマ=ゲルマン的西欧世界の独立を象徴するできごとであった。

(2)東アジア世界の発展
新しい貴族文化をもとにして成立した隋唐の王朝は、中国 全土を統一するとともに、日本・朝鮮など周辺諸国にも大きな影響を与えた。唐が滅亡への道をたどり、五代十国の動乱をへて栄が成立するまでの時期は、中国史上有数の変革期といわれる。

(3)アジア諸地域の繁栄
ユーラシアの広大な地域を支配したモンゴル帝国の崩壊後、ア ジア諸地域には新たな国家が成長してきた。中国では14世紀に 明王朝、 17世紀に清王朝が興起。 その他の各地ではイスラム王 朝が興り、中央アジアでは14世紀にティムール朝、 小アジアでは16世紀前半 に最盛期を迎えたオスマン帝国が成立。イランではサファヴィー朝、インドでは ムガル帝国が16世紀に建国された。

(4)ヨーロッパ世界の発展
封建社会は11~13世紀に最盛期を迎えた。十字軍をきっかけに東方貿易が拡大、商業が繁栄し、貨幣経済の浸透とともに農民の地位は向上し、封建社会は崩壊へと向かった。また、教皇権の衰退とは逆に、王権は強まり、各国は中央集権化を推し 十字軍士をのせたヴェネツィア船団進めた。

近代の要点

(1)近代ヨーロッパの成立
15世紀末から、「大航海時代」を迎えた。世界の一体化がはじまり、その結果、ヨーロッパの経済・社会も大きく変化した。16世紀には、ヨーロッパ各地に広まった宗教改革に対して、カトリック教会も内部革新に取り組んだ。新大陸を征服したスペインは、16世紀後半に全盛期を迎えた が、 その繁栄は長くは続かなかった。

(2)ヨーロッパ主権国家体制の展開
17世紀半ばから18世紀後半、ヨーロッパ諸国は重商主義政策 をとるようになり、有力国は植民地をめぐる争いを繰り返した。この戦争の時代に急成長したのがイギリスで、17世紀における2度の革命を通じて立憲王政を確立。 大陸では、フランス・オーストリアが強大であったが、やがて啓蒙専制主義の体制をとったプロイセン・ロシアもこれに並んだ。

イギリスは17世紀から北アメリカに13植民地を建設。18世紀、ヨーロッパのアジア進出において、 領土支配が重視されるようになった。 インドや北アメリカをめぐるフランスとの争いに勝った。

(3)近代社会の成長
近代の幕開けとなったフランス革命は、旧制度を打倒し、政治的発言力を 有產市民層にもたらした。 共和政はナポレオンの帝政に席を譲るが、その支 配はヨーロッパ各地で改革をうながした。

(4)近代国家の発展
19世紀前半、 ウィーン会議によって正統主義による保守的な 国際秩序が生まれた。 しかし、 自由主義とナショナリズムの運動 を抑えることはできず、ウィーン体制はやがて崩壊。19世紀後半、 ヨーロッパは好況期を迎え、世紀末にかけて各 国で大衆の政治参加が進んだ。 他方、 クリミア戦争をきっかけに 国際関係は大きく変化し、 イタリアやドイツの統一が実現した。この間、アメリカ合衆国は発展を続け、その領土は太平洋に 達した。工業も躍進し、19世紀末には世界一の工業国となった。

  • 19世紀のイギリス…万国博覧会の開催。二大政党政治や教育制度の充実。世界各地に外交官を派遣し、自由主義を広めました。
  • 19世紀のドイツ…鉄血宰相と呼ばれるビスマルクの下で富国強兵。帝国として統一。重化学工業や医学が発達。
  • 19世紀のアメリカ…自由貿易は奴隷制をめぐって、南北戦争が起こります。リンカーン大統領の指導のもと、合衆国の統一と奴隷の解放を図る北国が勝利。大陸横断鉄道の建設。
  • アヘン戦争…1840年から42年、アヘンヲ厳しく取り締まった清をイギリスが攻撃し勝利する。南京条約は、アヘン戦争の結果、イギリスが清に結ばせた不平等条約。
  • 太平天国の乱…1851年から1864年、清でおこった洪秀全を中心とする反乱。貧富の差のない平等な社会を目指した。
  • インドの大反乱…1857年に起こった、イギリスの支配に対する反乱。インド兵の反乱をきっかけに全国に広がる。イギリスが鎮圧し、インドを植民地とする。イギリスを先頭に欧米列強がアジアに進出した。

(5)アジア諸地域の動揺
オスマン帝国は19世紀に入り、諸民族の独立運動とヨーロッパ勢力の干渉に苦しめられた。インドではムガル帝国の衰退に乗じて18世紀以降、 イギリスが領土支配を進めた。 清朝でも19世紀半ばのアヘン戦争以後、対外戦争と内乱が続き、国力が衰えた。

(6)帝国主義とアジアの民族運動
19世紀末になると、欧米先進諸国では、第2次産業革命が進行し、大企業が市場を支配する傾向があらわれた。 欧米列強は、アジア・アフリカ、さらに太平洋地域につぎつぎと植民地や勢力 圏を設定した。こうして帝国主義の時代が始まった。

一方、帝国主義国の圧力にさらされたイスラム世界やインド、中国、ラテンアメリカ地域では、政治改革や社会経済の近代 化を推進し、外圧に対抗して自立しようとする運動が起こった。その中から、辛亥革命やメキシコ革命など、20世紀の民族主義 運動を先導する潮流があらわれた。

(7)二つの世界大戦
帝国主義諸国間の覇権争いから始まった第一次世界大戦は、長期化して全国民を巻きこむ総力戦となった。 ロシアの専制体 制はこれに対応できず、ロシア革命が起こった。1919年のパリ講和会議では、ヨーロッパでの民族自決権が認 められ、国際連盟を中心とするヴェルサイユ体制が成立した 1920年代、西ヨーロッパ諸国やアメリカを中心に国際協調主 義が進展し、20年代半ばには国際関係は一応の安定をみた。

しかし1929年、世界恐慌が始まると、日本・ドイツ・イタリアの後発資本主義国は、全体主義体制をとって、他国への侵略 による危機克服に向かい、第二次世界大戦が引き起こされた。

現代の要点

(1)冷たい戦争と東西の対立
第二次世界大戦後、世界は米ソ両大国を中心とする東西両陣 営に分裂。ヨーロッパでの東西分立、アジアでの武力衝突の後、両陣営の対立は、核の脅威のもとに米ソ直接対決を避け、世界 的な軍事ブロックを結成して向き合う冷戦になった。

(2)アジア・アフリカ世界の自立
アジア・アフリカの新興独立国からは、東西両陣営の対立にまきこまれず自立的立場を守るため、平和五原則の提唱やアジ ア=アフリカ会議の召集、非同盟勢力の結集などの試みがなされ た。第三世界の躍進は、 戦後世界の重要な特徴となった。

(3)雪どけと多極化
アメリカ合衆国の援助により、日本・西欧の資本主義世界では、1950年代から急速に経済復興が実現した。ソ連ではスターリン批判が行われ、平和共存路線に転じ、“雪どけ”の時代となったが、東欧圏の改革の動きは武力で封じた。60年代に入ると、社会主義圏では、ソ連と中国の対立が激化して統一性が失われ、経済停滞の兆しもあらわれた。一方、アメリカ合衆国もヴェトナム戦争の泥沼化で威信が低下。ECや日本の経済的台頭もあり 1970年代に入ると、世界経済の多極化が一層進行した。

(4)現代の世界
1970年代にはじまった米ソ両国の軍縮と緊張緩和の流れは、80年代前半に一時後退するが、ソ連のゴルバチョフの登場で一 挙に進展し、90年代初めまでに冷戦は解消した。しかし、ソ連 の社会主義システムは限界に達し、同時に東ヨーロッパでも民主 化改革が起こり、 東欧社会主義圏は解体、ソ連そのものも内部 から分解、 消滅した。アジア・アフリカ・ラテンアメリカでも、民主化の波が広まっている。世界経済はアメリカ合衆国・西ヨーロッパ 日本の三極構造 となり、発展途上地域では南北問題と南南問題とが重層的にもつれあう、複雑な状況があらわれている。冷戦解消後、国際平和への期待が高まったにもかかわらず、宗教・民族対立、経済格差などを背景とする地域紛争が各地で噴出している。

(5)現代文明の課題
20世紀は科学の時代であり、その加速度的な発展は人々の生 活空間や価値観を大きく変えながら、現代文明を構築してきた。しかし、それは一方で資源の大量消費 大量廃棄をともない、地球的規模での環境汚染・環境破壊を引き起こしている。こうした問題の解決は、現代文明の最大の課題となっている。

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