大学入試小論文での読解論述問題の解き方です。
読解論述問題の解き方
読解のある論述問題(課題文型小論文)に対する解き方は、テーマ型小論文との違いがあり、それは、課題文を踏まえなければならないところである。
設問に「課題文を読んで」と明示してある以上、採点基準には「課題文を踏まえているかどうか」という項目があると考えておく必要があります。課題文の無視や軽視は、読解のある論述問題(課題文型小論文)では厳禁事項です。
課題文の読み込みが大事です。
課題文の読み込み
課題文を踏まえた論述を行うためには、設問を読む時に3つポイントがあります。
- 課題文を読み、設問中のキーワードに関する内容をまとめる。
- まとめた内容に対して、賛成・反対など、自分の立場を決める。
- その立場を、設問に対する意見や理由の考察に活用する。
設問中のキーワードに関する内容をまとめるとは?
設問中に示されているキーワードをおさえましょう。そもそも課題文は、設問を解くために用意されているのだから、そのキーワードに関して、課題文では、何らかのメッセージを発しているはずと考えられます。
なので、その内容をまとめていくつもりで読解していきましょう。具体的には、キーワードを手がかりに課題文を読み、その内応をまとめるということになりますが、ここが要約問題の時の読み方と異なるところである。まとめる時は、以下のようなことを中心にして内容を整理しましょう
- キーワードの定義、特徴、事実関係(事実)
- キーワードに対する筆者の主張(意見)
- 筆者の主張に対する理由や背景(理由説明)
時にはキーワードに関して直接的に述べていない場合もある。そんな時は、課題文の内容をもとにして、どう捉えればよいのかをまとめていきましょう。
課題文の種類によって示されるものが異なる
課題文の種類によって、先述のキーワードの3点が揃っていないこともあるので注意したい。
たとえば、
・新聞記事などではキーワードの定義や特徴、事実関係を示すだけで終わるものが多い。
・エッセイ(随筆)には筆者の主張や気持ちだけが示されその根拠が示されなかったり、根拠があっても感情的なものだったりすることがある。
それは、事実を伝えるという役目を担う新聞、思ったことを書き連ねた文章であるエッセイといった、それぞれの文章の特性によるものです。そのような場合は、おさえられるものだけをしっかりと捉えていきましょう。
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