大学受験・小論文「説明型論文の書き方」についてまとめています。
説明型論文
説明型論文は、課題文中のキーワードやキーセンテンスについての説明を求めるものである。課題文に書かれている内容を踏まえて説明をするのであるが、この説明型論文は、現代国語の読解問題と同じと考えてよい。設問では「傍線部について説明せよ」とか「○○はなぜ起こったのか、説明せよ」などという形で問われる。
説明型論文の書き方
説明型論文では、課題文中の該当箇所やキーワードについて、課題文の内容を踏まえたうえで詳細に説明しよう。説明型論文では回答の時、押さえておきたいポイントごとに配点し、満たしている場合に加点をするという方法が一般的である。場合によっては、ポイントが広範囲に分散しているケースもあるので、いかに課 題文全体に目を通して回答を作成するかが、説明タイプを解く時のポイントとなる。特に、傍線部の近くを読むだけで回答を作成するのは好ましくないので、注意したい。
説明型論文の出題パターン
キーワード説明…課題文中のキーワードについて、文章内容を理解したうえで説明させるもの。 具体的には、「○○とはどういうことか,説明しなさい」などという形で問われる。
理由説明…課題文中の指摘内容が発生した理由を説明させるもの。具体的には,「○○は なぜ起こったのか,説明しなさい」などという形で問われる。
説明型論文の手順
- あらかじめ設問の内容を把握してから、課題文に目を通す。
- 回答作成時に必要な部分をチェックする。
- 「必要な部分」をすべて押さえて、まとめる。
どのような設問があるかをあらかじめ把握してから、文章に目を通すのがよい。そして、説明をする時の材料を探り、回答を作成するという手順を踏む。
1.あらかじめ設問の内容を把握してから、課題文に目を通す。
課題文を読んでから設問を読む方法を取ると、再び課題文を読み直す必要が出てくるといった手間が発生する。試験には制限時間があるので、余計な時間を使 うと回答作成の時間が足りない可能性がある。そのため、あらかじめ設問の内容を把握してから課題文を読んでほしいのである。効率よく回答を作成するための工夫でもある。
2.回答作成時に必要な部分をチェックする
あらかじめ設問を理解しておくと、回答の作成をする時のことを意識しながら文章を読むことができる。こうして、回答に必要なポイントを探りながら課題文を読み進めたい。そして、必要な部分には線を引いておくなどして、回答を作る時の材料にするとよい。なお、必要かどうか判断に迷う時などには、保留にしておいて構わない。
3.「必要な部分」をすべて押さえて、まとめる
回答に必要なポイントを用いて答案を完成させよう。肝心なのは、「必要な部分」を最大限に盛り込むことであるが、その時に注意したいのは、
- 原則として、課題文で用いられている言葉や用語を使うこと。
- 字数をつねに把握しながら(意識しながら)整理すること。
まとめ
- 説明型論文の回答には,自分の意見を一切入れないこと。
- 説明型論文は、課題文中の該当箇所やキーワードについて詳細に説明するもの。
<手順>
- 設問をあらかじめ把握してから課題文に目を通す。
- 回答作成に必要な部分をチェックする。
- 「必要な部分」をすべて押さえて、簡潔にまとめる。
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