大学受験・小論文「要約型論文の書き方」整理の仕方が大事!について記述しています。
要約型論文の書き方
要約を正確に定義すると、課題文の論理関係(話の筋道)だけを抜き出して整理したものといえる。そのため、要約の採点方法はこの定義をもとにしている。具体的には、まず課題文の論理の筋道を細かく分け、それぞれの部分に配点を割り振る。そして、その部分に該当する記述があれば加点、なければ0点というように採点していくのである。このことを踏まえると、要約タイプで確実に点数を稼ぐ方法が見えてくる。つまり、論理の骨組みを抜き出す技術を習得すればよいのである。課題文を単に感覚的にまとめただけでは得点しにくいので、注意したい。
要約をする時の手順
要約を適切に行うには、次の3つのステップを踏んでいくステップを踏んでいく必要がある。
- 最初の文から順に目を通す。
- 「必要な部分」「保留」「不要な部分」に仕分ける。
- 「必要な部分」をすべて押さえて、まとめる。
要するに、文章の最初から目を通し、要約のまとめるということである。
1.最初の文から順に目を通す
課題文などの文章は、一つ一つの文が積み上がってできている。つまり、文を受けて次の文が、その文を受けてその次の文が、それから最後の文まで徐々に積み上がっている。そのため前の文の内容を理解しないと、話の積み上がり方が理解できず、結果として文章を断片的にしか理解できなくなるのである。文章は最初から順序よく読む必要がある。飛ばし読みや速読では、論理構造を見抜くことが難しく、要約には適さない。
2.「必要な部分」「保留」「不要な部分」に仕分ける
どのような文章であっても,論理の骨組みとして必要な部分とそうでない部分 とがある。これらを仕分けながら読み進めると、あとの要約の時に大きな力を発揮する。そして、必要な部分には線を引いておき要約をする時の材料にするとよい。必要かどうかの判断に困る時は、保留にしておいてよい。
3.「必要な部分」をすべて押さえてまとめる
このステップは、説明タイプの時とほとんど同じである。つまり、回答に必要なポイントを用いて答案を完成させればよい。その時に肝心なのは、「必要な部分」を最大限に盛り込むことである。ただし、盛り込みたい内容が多い時は、修飾語句や本文展開に直接関係しない部分を省略したり言い換えたりするなどして、全体を短くする工夫が必要。
「必要な部分」「不要な部分」を見分けるポイント
要約に必要な部分かそうでない部分かを見分ける時のポイントは、次の5つである。
- 課題文中の問いに対する解答
- 逆接の接続詞に続く文章
- 筆者の主張を示す表現を持つ文章
- 新しい話題(情報)が示されている文章
- 前述の内容をまとめている文章
つまり、「筆者が重要だと言っているところ」「本文で何度も繰り返されているところ」「具体例などで詳しく書かれているところ(具体例自体は不必要)」というところを念頭におくといいでしょう。
要約の仕方のまとめ
要約とは、課題文の論理関係だけを抜き出して整理したもののことである。
<要約の手順>
- 最初の文から順に目を通す。
- 「必要な部分」「保留」「不要な部分」に仕分ける。
- 「必要な部分」をすべて押さえてまとめる。
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