大学受験「小論文を書く手順」とりあえずではダメ!ということについて記述しています。
確認大学受験「小論文とは何か」作文との違いとは?
小論文を書くための手順
よい小論文を書くためには十分な準備が必要があるが、試験時間は限られている。ですので、効率的に答案を作成しなければならない。そのためには書く手順をパターン化し、常に同じ手順に従って書けるようにしておくことが必要である。手順の基本は「読む→考える→書く」である。
1.設問を読む
小論文では、設問に対する意見を述べなければならない。そのためにはまず、設問をしっかりと読んで正しく理解することが大切である。また字数制限など、回答を作るうえで必要な条件も示されているので、チェックしておくこと。
2.書くべきことを考える
設問を把握したら、答案に書くべきことを考える。まずは、設問に対する意見や理由を整理する。そして、それらが採点者に伝わるように文章の構成を工夫する。つまり、どのような段落構成にするのかを検討するのである
3.答案用紙に実際に書く
書くべきことが決まったら、答案用紙に実際に書く。内容の良し悪しはもちろんだが、表現や表記にも気を配ってほしい。具体的には、原稿用紙の使い方や小論文特有のきまりごとを守ったり、誤りやすい表現・表記に注意したりすることである。最後に推敲(見直し)をして、小論文の完成となる。
4.全部大事
「見た目よりも中身が大事」という考えは捨てた方がいい。採点者はあなたの表現や表記方法をチェックし、適切に日本語が使えているかどうかを見ている。志望校によっては、その良し悪しが減点の対象となることもある。一方、不適切な表現や表記は採点者の第一印象を損ねる原因にもなる。その悪印象は採点終了まで残り、いくら内容がよくても評価が低くなることも考えられる。「見た目よりも中身が大事」とか「採点者は見た目が悪くても中身を見て(私のことを理解してくれる」という考えは捨て、「見た目も中身も大事」と理解し直しておいてほしい。
まとめ
- 「書くべきことを考える」→「表現・表記に注意しながら書く」という手順に従って答案を作成する。
- 「とりあえず答案を書き始めよう」「書きながら考えよう」はダメ。内容をしっかり考えてから答案を作成することが大事である。
手順
- 設問を読む
- 設問を理解する。
- 回答を作るうえで必要な条件(字数制限など)を把握する。
- 書くべきことを考える
- 設問に対する意見や理由を整理する。
- どのような段落構成にするのかを検討する。
- 表現・表記に注意しながら書く
- 最後に推敲(見直し)をする。
きまり
- 原稿用紙の正しい使い方に従う。
- 入試小論文特有のきまりごとを守る。
- 誤りやすい表現・表記に注意する。