【大学入試小論文】性役割の是正についての解答例です。
【問題】
図1より、5か国全てで女性の家事時間が長いこと、特にイタリアと日本では男女の家事時間の差が大きいことが分かる。図2より、4か国の睡眠時間が男女共8時間を超えているのに日本はそれに満たないことが分かる。
図1より、5か国全てで女性の家事時間が長いこと、特にイタリアと日本では男女の家事時間の差が大きいことが分かる。図2より、4か国の睡眠時間が男女共8時間を超えているのに日本はそれに満たないことが分かる。
この状況を打破するためにどうずればよいか、あなたの考えを述べなさい。
性役割の是正について
図1から、他国に比べて日本は女性の家事時間の割合が圧倒的に多いことが分かる。図2からは、日本は唯一女性の睡眠時間の方が短いこと、男女の睡眠時間の差が最も大きいことが読みとれる。これらのことから、日本人女性の家事負担の多さが睡眠時間の少なさを招いていると推測する。
日本の課題
日本は世界的に見ても明らかに睡眠時間が少なく、睡眠不足は大きな課題である。課題解決のためには、労働環境を整えることが大切だと私は考える。他国と比べて、労働者に負担の大きい日本の労働環境によって1日のうち仕事に関わる時間が長くなり、睡眠時間が削られていると考えるからである。日本に次いで女性の家事負担割合が多いイタリアは、睡眠時間が最も長くなっている。イタリアでは定時で帰宅する人が多いことが一因だろう。
残業削減や週休2日制度の完全実施
日本では残業削減や週休2日制度が完全に実施されていない。多くの日本人にとって、勤勉であることは美徳と見なされているが、程度を超えると過労死などにも結びつきかねない。また、労働条件や労働環境から生じるストレスが不眠の原因となることも考えられる。
以上より、不眠不足という日本の課題解決のためには、定時帰宅や完全週休2日制を実現させ、ゆとりのある生活を送る必要がある。労働環境を整備することによって、男性にもゆとりができ、男性の家事時間の増加と女性の家事負担の軽減になるだろう。
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