大学入試小論文「政治思想の解答例」法・文学部ネタ

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大学入試小論文「政治思想の解答例」法・文学部ネタです。

政治思想の解答例

 私は21世紀を生きる思想家です。未来からやってきた使者として、2人に意見を述べます。私が生きる時代の世界は「多様性を生かした社会」です。だから、ミル氏の考えに近いと言えます。具体的には、多様化した世界は、自国だけを中心にするのではなく、国境を越えて他国の影響を強く受ける世界になっています。2人の住むイギリスも、他国との協働で、大きく進展している国のひとつです。なぜなら、イギリス人の持つ一人一人の個性を生かし、産業や科学技術の改革に取り組んだからです。
 確かに、スティーヴン氏の「個性はときに悪用されるから画一化すべきだ」という意見もあります。しかし、他人を傷つけるような個性の悪用は、法で罰せられます。また、道徳教育によって、そのような人は少数派です。
 このような現実をもとに、私は多様性を尊重するミル氏の意見に共感します。

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講評

なんとか乗り切れる内容かどうかというところ。歴史的にみて、社会は、「ミル」の思想を受け入れたので、ミルの立場を支持したことは、多数派なので常識ある人間として評価されるのではと思います。

しかしながら、

①他国との協働 というのをどう評価されるか?結局、イギリスは、植民地政策や保護貿易で、大きな財をなし、その財を産業・技術革新に投資して大きくなったというのが事実。

②「個性はときに悪用されるから画一化すべきだ」とあるけど、スティーヴンはそんなこと言っているかな?ちょっと論理が飛躍されているような?

見識を広げる

ミルの思想

ミル(1806~73)は、快楽には物質的快楽のほかに精神的快案があり、精神的快楽は量的に計算できないとする質的功利主義を説いた。イエスの隣人愛や黄金律の教えは、ミルの功利主義道徳における最高の理想とされた。

ミルによれば、人間には快楽を追求する面とともに、苦痛を引き受ける一面もある。また、人間は利己心とともに、他者への同情心や連帯を重んじ」 る社会的感情などの利他心を持つとして、ミルはこの利他心を重視した。
確認【高校倫理】ミルの思想

J・F・スティーヴン

スティーヴンの政治の基礎は、国家は宗教によってつくられた秩序であり、法が存在するのは人に道徳を守らせるためである。人間の本性は邪悪さと腐敗に束縛されている。人がこの束縛から解放されるためには、神を仰がなければならない。としている。普通選挙権と平等という考えは、善き人びとによるリーダーシップの必要性を無視するものだと指摘。

いまは対話の時代ではない。強制力の時代なのだ。強制力こそが、われわれの秩序と文化を守る唯一の方法である。何が幸福かは一律に判断できない。人生の目的は美徳であり、快楽ではない。

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