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【高校政治経済】国際政治のポイント

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【高校政治経済】国際政治のポイントです。

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国際政治

国際政治の動向は、現在は冷戦後の混乱期。

最近までは、世界が東西(東=共産圏と西=資本主義圏)に別れて勢力争いをしていたため、力のバランスがとれていたが、ソ連が崩壊して、歯止めがなくなると、各地で民族対立、宗教対立 噴き出してきた。それに、旧共産圏諸は資本主義に慣れていないため経済運営がうまく行かず、混乱が起こっている。そして、そのため世界はボーダレス化し、先進国に発展途上国の人々が押し寄せるなどの問題も起こっている。

冷戦

冷戦勢力図
第二次世界大戦後、ドイツは領土を縮小され、アメリカ合衆国・イギリス・フランス・ソ連の4か国の管理下に統治された。イギリス・フランスは戦争で大きな被害を受けたうえ、植民地などが次々に独立して、国力が弱まった。

アメリカ合衆国は、戦後の西ヨーロッパ諸国を援助し、強力な軍事力と経済力で資本主義諸国(西側陣営)の中心となった。

いっぽう、ソ連は、1946年から第4次五か年計画を行って急速に復興し、東ヨーロッパ諸国の社会主義化を指導して社会主義諸国 (東側順営)の中心となった。

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経済のブロック化

冷戦構造の崩壊は、国際経済の枠組みも大きく変えることになった。冷戦時代の資本主義経済圏と社会主義経済圏という大きな二つの経済圏が崩れたうえ、交通網の発達やコンピュータのネットワーク化によって経済面でもボーダーレス化してきた。今では、瞬時に世界の情報を入手でき、流通が世界規模になっている。もう、一国だけでは経済は成り立たなくなっている。こうして出てきたのが経済のブロック化だ。

現在、ECやNAFTA(アメリカとカナダ)のほか、東南アジアのASEAN諸国も、ゆるやかな形ではあるがブロックを形成しつつある。

ブロック化のメリット
・一国の経済基盤ではできない大がかりなプロジェクトができるようになる。
・協力し合うことで、コストも安くてすむ。
・数か国が得意の技術を提供し合って、ほかの経済大国や技術大国と対抗できるようにもなる。

ブロック化を進めて、特に、ASEAN諸国は著しい経済の伸びを示している。近いうちに、世界の経済を支える大経済圏になるだろうと期待されている。

東南アジア諸国連合(ASEAN)

東南アジア諸国連合(ASEAN)は、東南アジア諸国の経済協力を目的として1967年に結成された組織で、当初加盟国はタイ, インドネシア,フィリピン,マレーシア,シンガポールの5か国であった。現在は10か国が加盟し、域内人口はヨーロッパ連合(EU)や北米自由貿易協(NAFTA) より多い6億1800万人(2013年)で、貿易額は日本を上回っている。最近は、政治・外交・安全保障の面でも緊密な連携をとるようになり、国際的な発言力を増している。

EU(欧州連合)

EUを作って、政治や通貨もできるだけ統一。こうすることで、アメリカや日本などに対抗しようとしている。 だが、そうなると、各国の文化が制限されることになる。そうした理由で各国の文化を守ろうとする人々の反対を受け、今後さまざまな難題が予想されている。

EUの政策
EUは、加盟国間(域内)での人や物、お金の移動を自由にするため、域内での関税を撤廃した。また、1999年には 一部の国をのぞいて共通通貨ユーロを導入した。2002年からはユーロの紙幣と硬貨が一般に流通するようになり、導入国では、独自の通貨が廃止された。また、農業の面でもEUの国々以外から輸入される農作物に高い税金をかけるたどるは通農業政策がとられている。

PKO

国連平和維持活動のこと。日本の自衛隊も1991年からカンボジアやゴラン高原で参加している。自衛隊の海外派兵につながる恐れがあるため、反対も根強い。

南北問題

先進国と発展途上国は、さまざまな点で利害が異なる。そのため北(先進国)と南 (途上国)の間でしばしば対立が起こる。これからは、途上国の文化を尊重しながら、先進国が援助を行って、共存できるように努力することが求められている。

国家のグローバル化

世界がグローバル化(国境を越えて行き来する人が増えて、世界がひとまとまりになろうとしていること)して、一つの国家が国家としての意味を失いつつある。そのため、二つの動きが出ている。一つは、ヨーロッパ連合(EU)のように、いくつもの国が自由な結びつきの統一体を作ろうという動きだ。もう一つは、逆に、小さな民族が国家から独立しようという動きだ。

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サミット(先進国首脳会議)

第1次石油危機後の世界経済の1975年から毎年開催。

  • G7からG20ヘ…当初はアメリカ、日本、西ドイツ、イギリス、フランス、イタリアの6か国が参加。翌年からカナダが加わり、G7となった。 1998年からロシアが加わりG8となり、名称も主要国 首脳会議に。また、今日では、20か国・地域(G20) による首脳会議も開催されている。
  • 双子の赤字…アメリカの財政赤字と経常収支の赤字→ドル高に。

国家間の合意

  • プラザ合意…G5の各国(日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス)がニューヨークのプラザホテルに集まり、ドル高是正のために各国が協調して為替介入を合意。これ以後急速に、円高ドル安が進んだ。
  • ルーブル合意…1987年、G7の先進7か国(日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、イタリア、カナダ)の財務相・中央銀行総裁会議によって、いきすぎたドル安にならないように安定を図ることで合意。
  • ウルグアイ・ラウンド…1986~94年。農業、知的財産権(知的所有権) の保護サービス貿易のルールづくりが交渉の対象。

WTO(世界貿易機関)

1995年、GATTを引き継ぐ形で設立。

  • リネガティブ・コンセンサス方式…ルール違反国に対する措置の決定方式。 全加盟国が反対しない限り採択されるので、措置が取りやすい。
  • 加盟国の拡大…2001年に中国、2011年にロシアが加盟。
GATT(関税および貿易に関する一般協定)
1948年発足、「自由・無差別・多角」の原則に基づく、自由貿易拡大が目的 (IMF・GATT体制)。
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