【高校地理】世界の人口問題

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【高校地理】世界の人口問題についてまとめています。

世界の人口問題

発展途上国で食料不足など、先進工業国で労働力不足などが問題となっています。現在、世界の人口の80%あまりが発展途上国に住んでいる。とくにアフリカでは人口増加が激しく、人口の増加に 食料生産が追いつかず、食料不足になやむ国が多い。

  • 食料不足…干ばつなどによる不作のほか、長く続く内戦や政情不安による耕地の荒廃、それにともなう難民の増加も大きな要因になっている。
  • 格差の拡大…人口の急激な増加は、失業者の増加をまねき、貧困層の拡大にもつながる。近年は、農村から都市への人口移動が進み、それにともなう都市のスラム化が問題になっている。
  • 労働者不足…先進工業国では出生率の低下による労働力不足が問題になっている。そのためヨーロッパでは、トルコなど地中海沿岸諸国や旧植民地の国々から多くの外国人労働者を受け入れてきた。
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世界の人口増加

第二次世界大戦後は、アフリカなどの発展途上国で人口爆発ともよばれる急激な人口増加がみられる。発展途上国では出生率が高く、また衛生面の向上などから乳児死亡率が低下したため、高い人口増加率を示している。一方、出生率の低いヨーロッパなど先進工業国(先進国)では、人口増加率が低く、人口が減少している国もみられる。

  • 人口増加…産業革命以後,急増。1800年に9億1900年に16億 2000年には60億に達した。(国連人口基金による)
  • 人口爆発…第二次世界大戦後、発展途上国の人口が急増。

居住地域の拡大

  • エクメネとアネクメネ…エクメネ(居住地域)は拡大。アネクスネ (非居住地域)は, 高山・砂漠・極地に分布し,全陸地の1割ほど。
  • エクパネの限界…極地限界・乾燥限界と垂直限界。

世界の人口分布

北半球の温帯・アジアの稲作地域に多い。人口密度は地域の人口支持力を直接あらわすものではない。

  • 人口密度…ある国や地域の人口を、面積で割ったもの。
  • 高い地域…アジアの稲作地域、アメリカ・ヨーロッパの都市部。
  • 低い地域…乾燥帯など自然条件が厳しい地域。

かたよる人口分布で、アジアに約6割、アジア・アフリカ、中南アメリカの3地域に、約8割の人口が集中。

人口構成と人口転換

  • 年齢別人口構成…人口ピラミッドで示す。ピラミッド型(途上国)→釣鐘型→つぼ型(高齢化)へと移行。
  • 入口の変化…自然増加(出生数と死亡数の差)と社会増加(人口移動)。多産多死→多産少死→少産少死へと移行する(人口転換)。

人口対策

  • 人口急増地域(インドなど)…家族計画の普及, 国民所得向上による出生率の低下, 初等教育の普及(識字率の向上)などが対策。
  • 人口停滞地域(EU諸国)…高齢化社会。

人口ランキング

  • 1位 中華人民共和国 14億人
  • 2位 インド 13億人
  • 3位 アメリカ合衆国 3億人
  • 4位 インドネシア(共和国) 2.5億人
  • 5位 ブラジル(連邦共和国) 2億人
  • 6位 パキスタン(=イスラム共和国) 1.8億人
  • 7位 ナイジェリア(連邦共和国) 1.7億人
  • 8位 バングラデシュ(人民共和国) 1.6億人
  • 9位 ロシア(連邦) 1.4億人
  • 10位 日本 1.2億人

中国とインドの人口規模はとくに大きい。この中国とインドの2か国で 世界人口の約5分の2を占める。

南アジアの人口

南アジア地域の人口の大きさにも注目。

  • パキスタン…国土全体がほぼ乾燥地域でありながら、人口規模が大きい。外来河川インダス川の沿岸で灌漑により農業が行われている。
  • バングラデシュ…面積が小さいものの人口が多く、人口密度が高くなっている。高温多雨の低地国であり、国土の広い範囲が耕地(水田など)として利用されている。

ヨーロッパの人口の変化

ヨーロッパはEUだけに限ってみると、5億人弱の人口である。西ヨーロッパは主要5か国の人口規模が大きい。最大はドイツであり、GNIや貿易額においても西ヨーロッパ最大。これ以外の国は人口1000万人程度かそれ以下の小国がほとんど。

アメリカ大陸の人口の変化

南北アメリカを、アングロアメリカ (アメリカ合衆国とカナダ)、ラテンアメリカ(それ以外)に分けてみると、前者が35億人、後者が5.5億人。NAFTAの人口はアメリカ合衆国・カナダ (3.5億人)、メキシコ(1.2億)で4.7億人。EUに匹敵している。

  • 北米自由貿易協定(NAFTA)…1992年に、アメリカ、カナダ、メキシコの3か国による北米自由貿易協定(NAFTA)が結ばれ、自由貿易圏が新たに生まれた。これを南米やカリブ海諸国にまで広げる米州自由貿易地域(FTAA)の発足も検討されている。
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シンガポールやノルウェーなどは人口規模が小さいが、こうした国々では1人当たりGNIが高くなることに注意。カナダやオーストラリアは面積が大きいものの人口規模 は小さい。また韓国やタイも重要な国であるが、人口はそれでれ日本の5分の2、5分の3程度。

増加率

人口増加率はおおまかに1人当たりGNIと相反する傾向 がある。発展途上地域のアフリカなどでは年人口増加率が高いのに対し、先進地域のヨーロッパや日本では低い値にとどまる。ただし、例外も多い。中国は1人当たりGNIが低いが、年人口増加率も世界平均より低い値となっている。人口の90%を占める漢民族に対し一人っ子政策が実施されていたため、出生率が低下した。

  • 国民総所得(GNI)…1年間に国民が国内外で得た所得の合計額。GNPが生産面からみた指標であるのに対して、GNIは分配(所得)面からみた指標である。GNPとGNIは、物価の変動分を修正しない名目値では等しくなる。

アングロアメリカ・オセアニアは1人当たりGNIが高い先進国だが、他の先進国であるヨーロッパや日本と比べて、明らかに年人口増加率は高い。これは他地域に比べ移民を積極的に迎え入れているため社会増加率が高いことに加え、彼ら移民が低所得層であるため出生率が高いことも影響している。

日本の人口

日本の人口は、約1億2700万人(2015年)である。第二次世界大戦後に増加を続け、1960年代後半に1億人を突破した。しかし、出生率は年々低下しており、2005年には、初めて前年に比べて人口が減少した。今後も人口の減少傾向が続くと予測されている。

年齢別の人口構成をみると、戦後の多産多死型から多産少死型、さらに少産少死型に移行するにつれて、人口ピラミッドは富士山型→つりがね型→つぼ型へと変化してきた。

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