【高校倫理】自然法思想と社会契約説

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【高校倫理】自然法思想と社会契約説についてまとめています。

自然法思想と社会契約説

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自然法思想

自然法とは、人為的に定められ一定の時代 や社会にしか通用しない実定法に対して、人間の本性に根ざした、どんな時代や場所にも通用する普遍的な法という意味である。このよう自然法があるという思想は、宇宙を支配する理法(ロゴス)があるというストア派の思想に由来し、神の摂理を自然法とする中世のスコラ哲学に受け継がれてきた。そしてルネサンスや宗教改革をへて、宗教的権威から解放された自然法思想が説かれるようになった。

  • ストア派…キプロス島出身のゼノン(前335頃~前263頃)を祖とし、のちローマに継承された。ローマ帝政期にはセネカ、エピクテトス、皇帝マルクス=アウレリウスらのすぐれた哲学者があらわれた。

グロティウス

近代自然法の父・国際法の父とされるオランダの法学者グロティウス(1583 ~ 1645)は、神の意志とは別に、人間の本性から導き出される普遍的な原理として自然法をとらえ、自然法を法体系の最上位に置いた。そして三十年戦争の悲惨な状況を見て『戦争と平和の法』を著し、自然法思想を国際関係にも適用し、国際法による国家間の法秩序の必要性を訴えた。

  • 1618年…三十年戦争
  • 1648年…ウェストファリア条約(三十年戦争終結)

確認中世ヨーロッパのまとめ

自然権

自然法から、自然権の思想も生まれてきた。自然権は、人間の本性に根ざし、すべての人間が生まれながらに持っているとされる権利である。 一般に「自己保存」「自由」「平等」「財産の所有」などの権利が、自然権として認められてきた。

社会契約説

自然法思想を基礎として、王権神授説を否定し、神ではなく人間の木性から主権や国家の成り立ちを説明するのが社会契約説である。

自然状態

社会契約説では、国家や政府が形成される以前の人間の本性を考察することから、国家や社会の成立過程を説く。国家も政府もない状態で多くの人間が集まって生活する姿を想定して自然状態と呼ぶ。自然状態では、人間の自然権が守られないなどの問題が発生する。人々は、この問題を解決するため、自由意志にもとづいて契約を結び、国家や政府を樹立する。これが社会契約説 基本的な考え方である。

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