【高校倫理】自然哲学とソフィスト

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【高校倫理】自然哲学とソフィストについてまとめています。

自然哲学

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自然の根源

自然哲学は、小アジアのイオニア地方のミレトスなどの植民都市でおこった。初期の哲学者たちは、主として自然の本性(ピュシス) を探究し、その根源(アルケー)を知ろうとした。

アルケー

アルケーは万物の根源であり、タレスは「万物がそこから生じ、そこへと消滅していくもの」であると説明した。ギリシア哲学の特色は、このように 現実世界のさまざまな事象を、その根源的な原理から説明しようとしたことである。経験的事実から論理的に推論して結論を導いた点に意義があり、神話的世界観と異なる合理的世界観が見られる。

自然哲学者

  • タレス(前624頃~前546頃)…自然哲学の祖。「万物の根源(アルケー) は水である」と言った。その根拠として、生命の維持には水が不可欠であるといった経験的事実をあげた。
  • アナクシマンドロス(前610頃~前 546頃)…アルケーを「無限なるもの (ト=アペイロン)」とし、万物は無 限なるものから分出して再びそこへ 帰るとした。
  • アナクシメネス(?~前525)…アルケーを空気であるとし、空気の濃厚化と希薄化により万物の生成を説明した。
  • ピタゴラス(ピュタゴラス、前6世紀頃)…アルケーを数であるとし、世界は数的な秩序によって調和が保たれているとした。
  • ヘラクレイトス(前540頃~?)…アルケーを火であるとした。世界を理法(ロ ゴス)にしたがって生成と消滅をくり返す流動としてとらえ、「万物は流転す る(パンタ=レイ)」と説いた。
  • エンペドクレス(前493頃~前433頃)…アルケーを地・水・火・風(土・水・火・空気)の4元素に求め、それらが「愛」と「憎」の2つの力で離散・集合し、 万物が生成消滅するとした。
  • デモクリトス(前460頃~前370頃)…アルケーを原子(アトム)であるとした。彼は万物の根源を、それ以上分割できない物質の最小単位(原子)に求めた。

アトムが空虚(空間)の中を運動して結合・分離することにより万物が形成さ れるという、唯物論的な原子論を展開した。
ゆいぶっ

ソフィストの思想

ピュシスからノモスへ

ピュシス(自然)に対して、法や社会制度、習慣など人間がつくった人為的なものをノモスという。紀元前5世紀頃、学問や思想の対
象がこのピュシスからノモスへと移った。

ソフィスト登場の背景

アテネでは、ペルシア戦争のあと成年男子市民すべて が政治に参加する民主政治が成立した。市民の間では、人を説得して議論に打」 ち勝つ弁論術や、政治にかかわる幅広い知識が重視されるようになった。

ソフィスト

こうした要請にこたえて、ソフィスト(知者)とよばれる職業教師 が登場した。ソフィストの多くは植民都市の出身者で、各ポリスをめぐり高い 授業料をとって青年たちに弁論術や幅広い知識を教えた。

プロタゴラス

代表的なソフィストとして、プロタゴラス(前500頃~前430頃) やゴルギアス(前484頃~前375頃)らがいる。

プロタゴラスは「人間は万物の尺度である」という言葉を残した。これは、も のごとを判断する基準は個々の人間にあり、人それぞれ考え方や感じ方が異なるため普遍的・絶対的真理は存在しないとする、相対主義の立場を表明したも のである。相対主義は、当時ソフィストたちによって広く主張された。

詭弁

相対主義の立場は、ポリスの法や制度にも普遍的な価値はないという 主張につながった。また、真理の探究よりも議論に勝つことが第一とされ、弁 論術は、道理に合わないことでも相手を言いくるめて納得させようとする方法 (詭弁)になっていった。

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