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【高校古典】古文の省略された主語の補い方

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【高校古文】古文の省略された主語の補い方です。古文は、いろいろと省略が多いですが、今回は、省略された主語の補い方です。

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同じ主語を補う

「て、」や「で、」の前後の主語は基本同じです。例外はもちろんあります。

<例1>
(例文)阿闍梨これを見て、悲しみの涙を流しつつ車よりおりて、あはれみ訪ふ。(発心集)。
(訳)阿闍梨はこの人たちを見て、阿闍梨は悲しみの声を流しながら車から降りて、阿闍梨は気の毒がりを見舞う。

この「て」の前後の主語は、全部「阿闍梨」となります。。

<例2>
(例文)八日。さはることありて、なほ同じ所なり。(土佐日記)
(訳)八日さしつかえることがあって、依然として同じ所に留まっている。

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違う主語を補う

「を、に、が、ど、ば」の前後で主語は変わります。つまり、ある接続助詞の前後で主語が変わるということです。

<例1>
(例文)かの人の入りにし方に入れば、塗籠あり。そこにみて、もののたまへど、をさをさ答へもせず。(宇津保物語)
(訳)(男が)あの女の入っていった方に入ると、塗籠(壁で囲まれた部屋)がある。そこに座って、(男が)何がおっしゃるが、(女は)ほとんど返事もしない。

<例2>
(例文)城崎に来て見れば、やどりは昔ながらにて、もと見し人はあらず。たまたま、「君われを忘れずや」といふを、見れば、むかしの人なり。(藤斐冊子)
(訳)(私が)城崎に来て見ると、宿は昔のままで、前に会った人はいない。たまたま、 誰かが「あなたは私を忘れたのか」というので、(私が見てみると、(その話し手は)昔知り合った人である。

国語
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