【高校政治経済】主権国家とナショナリズム

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【高校政治経済】主権国家についてまとめています。

主権国家の誕生

16世紀から17世紀のヨーロッパでは、封建制度がくずれ、それまでヨーロッパ世界を支配していたローマ教皇と教会の権威が弱まり、国土が絶対的権力をもって国民と領土を支配した絶対主義国家が生まれた(主権国家の原型)。市民革命を経て、国家と国民との一体性が自覚されるようになり、国民国家として発展した。

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国際社会の成立後

  • ウェストファリア条約…1648年締結。三十年戦争の戦後処理のための講和条約。各国の主権の独立と平等が確認され、国際社会が成立した。
  • 主権国家…最高かつ絶対的な政治権力をもつ。独立しており、他からの干渉を受けない国家のこと。
  • 国際社会…主権国家を単位として構成される。
  • 国際法…国家間の一般的な慣行である国際慣習法と明文化された国家間の合意である条約からなる。グロティウスは国際法を理論的に体系づけた。

国民国家とナショナリズム

市民革命や独立運動を経て成立した国民国家では、帰属する国家・民族・文化・歴史等を1つの単位とみなし、称揚するナショナリズムが盛り上がりを見せた。

  • 民族自決…ヨーロッパ諸国はヨーロッパ以外の地域の主権を認めず、次々に植民地化した。植民地となった地域では第二次世界大戦後、自民族による民族自決主義が高まり、ナショナリズムを掲げて、闘争を経て独立していった。
  • ナショナリズムの種類…ナショナリズムは国民主義、国粋主義、民族主義などと訳され、今日では多様な意味で使われる。郷土愛に基づくパトリオティズム(愛国主義)とも近似した使われ方をすることがある。

国際平和の構想

国際平和の提唱 多くの思想家が永久平和の実現について考えてきた

  • サン=ピエール…フランスの聖職者。『永久平和論』を発表し、戦争の放棄や平和のための恒久的な国際機構の設立などを説いた。
  • ルソー…社会契約説に立って、人民が中心になった民主主義国家を建設し、その連合によって国際平和が実現すると述べた。確認【高校倫理】ルソーの社会契約説
  • カント…ドイツの哲学者。『永久平和のために』を著し、専制主義や常備軍の排除、自由な共和制国家による国際平和機構の設立の必要性などを説いた。確認【高校倫理】カントの批判哲学

国際協調の進展

  • 国際組織の設立…国際社会の中でそれぞれの主権国家どうしが相互に合理的 な調整をはかるために、国際協力組織が設立された。国際電気通信連合や万国郵便連合などが代表例。
  • 国際裁判の開始…1899年のハーグ平和会議において常設仲裁裁判所が設置された。1921年には国際連盟に常設国際司法裁判所が設けられた。
  • 国際司法裁判所…第二次世界大戦で一度機能停止した常設国際司法裁判所であったが、国際連合の国際司法裁判所として1946年に継承された。1996年には国際海洋法裁判所が、2003年には国際刑事裁判所が設置された。
  • 国際刑事裁判所…1998年採択の国際刑事裁判所設立条約に基づき、2003年に発足。紛争時における集団殺害犯罪、戦争犯罪、人道に対する犯罪、侵略犯罪について個人を裁く。日本は2007年に加盟。アメリカ・ロシア・中国・インドは未批准。
  • 地域的な国際裁判所…欧州人権裁判所や欧州司法裁判所など。欧州人権裁判所は、欧州評議会加盟国の人権救済機関。個人や団体による提訴も可能である。欧州司法裁判所は、EUの最高裁判所にあたる。
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