大学AO・推薦入試のディスカッション(討論)でよく出る題材・テーマを学部別(法学部系統、経済・商学部系統、国際関係系統、医学部系統、総合政策系統など)でまとめてみました。
ディスカッション(討論)でよく出る題材・テーマ
全学部共通して、出題されてもおかしくない題材
- 少子高齢化
- アイデンティティ
- 人口減少社会
- 憲法改正
- AI(人工知能
- テクノロジーの発達と弊害
- IoT社会の未来
- SNSとの関わり(コミュニケーション)
- 社会保障
- 移民問題
- 異文化との交流
- 民族紛争
- 遺伝子組み換え
- 環境問題
- リサイクル
- 宇宙ごみ問題
- 生物多様性
- エネルギー資源
- 食料自給率
- 男女平等
- 自動運転
などでしょう。いずれのテーマについては、どう取り組んでいくべきか、一般的にどう思われているのか。それを踏まえて、あなた自身がどう取り組んでいくべきかというお題に対して、具体的な対策を提示しておける準備はしておきましょう。できれば、その対策のメリットだけでなく、デメリットも把握しておくといいでしょう。
法学部系統
- 憲法改正
- 18歳成人引き下げ(民法改正)
- ドローンなど法整備の問題
- 選挙制度
- 選挙率を上げる施策
- シルバー民主主義
経済・商学部系統
- 保護貿易
- 金融緩和策
- 構造改革
- 規制緩和
- 地方創生
- 人口と経済の関係
- AI(人工知能)と経済
- 非正規雇用
- 広告の役割
教育系統
- 子どもの貧困
- 虐待
- 教育制度
- 学級経営
- 待機児童
- AI(人工知能)と教師の役割
- プログラミング教育
- アクティブラーニング
医学部・看護系
医療や看護についてのテーマのほか、倫理を問うテーマが出題されることも少なくありません。
- チーム医療
- AI(人工知能)と医療
- 尊厳死
- ゲノム編集
- 臓器移植
- 再生医療
- 予防医療
国際関係学部
- 移民対策
- 民主化問題
- 異文化交流
- インバウンド
大学入試ディスカッションテーマ実際の例
【移民対策】
私のグループでは、移民政策を積極的に受け入れるべきという意見に賛否両論となった。賛成側は、移民を受け入れることで地方での人材不足を補う事が可能になるという意見となった。
一方で反対側の意見は、移民を受け入れる事で治安への悪影響や外国人が住んでいる地域でのご近所トラブルが問題視された。
したがって、これらの意見を踏まえて、政府が移民受け入れを行う際の基準として一定の条件を満たしていない場合の受け入れをしないという法律を作ることや移民者に向けての地域のルール本などを配布するという取り組みを行うべきだという意見になった。
このような取り組みを行うことによって、日本での労働者不足の解消や日本在住外国人との近所トラブルを解消する事が可能になる。しかし、日本での労働者賃金は中国と比較すると低い。そのような労働条件で優秀な人材が世界から来る機会も減少する。よって日本は労働条件の見直しを行う必要があると考える。
講評
全体的な流れはいいですね。しかしながら、第3段落は、1か所つっこみところがあります。
日本での労働者不足の解消や日本在住外国人との近所トラブルを解消する事が可能になる。
↓
そんなに簡単に解決するかな?あの数十分で、高校生が思いつく案は、国や行政も解決するんであれば、実行しているでしょう。いじめがなくならないと同じくらい、難しい問題だと思いますよ。
あえて、「このような取り組みを行うことによって、日本での労働者不足の解消や日本在住外国人との近所トラブルを解消する事が可能になる。しかし、」は記述しない方がよかったです。
第3段落は、自分の意見を深堀りしていく方針でもよかったですね。
また、問いかけ(題意)によって、書く内容は違ってくるので、気を付けてください。今回は、「ディスカッションでのことを要約しなさい」であれば、いいのですが、たとえば、「ディスカッションを終えて、あなたが学んだことを、今回のディスカッションの内容も踏まえて記述しなさい。」であれば、全く違った内容になりますよね。
前提を確認する
- ディスカッションの際に、「高度な技術者の移民」などに設定するなど、移民についての前提確認を行うとよかったでしょう。
コメント