【高校倫理】空想的社会主義についてまとめています。
空想的社会主義
私有財産前の否定と生産手段の公共化を基礎として富を平等に分配する社会主義への転換を望む風潮
私有財産前と自由競争の原則を基礎に発展した資本主義社会に対し、搾取され貧困を強いられる労働者階級から生まれた。
覚えておきたい人物
- オーウェン…イギリスの紡績工場の経営者として成功し、利害対立のない共同社会という構想を掲げてアメリカにニューハーモニー村という共同体を建設
- サン=シモン…フランスの貴族として生まれ、平和な産業社会の確立を説いた
- フーイエ…商業資本家の悪徳と無政府性を批判し、ファランジュという理想的な共同社会を構想
彼らは資本家に人道的立場から労働者の生活改善を図るよう訴えるのみで、資本家と労働者の対立関係を分析する科学的考察が足りなかったとして、マルクスやエンゲルスから空想的社会主義と呼ばれた。
■ マルクス…エンゲルスと協力して、ヘーゲルの弁証法やイギリス古典派経済学、空想的社会主義などの影響を受けながら新たな社会主義の理論体系を築き、『資本論」などを著した。マルクスの思想は、一般にマルクス主義と呼ばれる。
社会民主主義
資本主義の矛盾を議会制度によって解消しようとする考え。
- ベルンシュタイン…労働者階級が中心となり、議会活動によって社会の改良を図ることを唱えた。主流派から修正主義と批判
- フェビアン協会…1884年、イギリスで設立。議会を通して漸進的に社会主義を実現すべきことを主張
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