【高校倫理】柳田国男の思想

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【高校倫理】柳田国男の思想についてまとめています。

柳田国男

柳田国男(1875 ~ 1962)は、農村の貧困問題を解決しようと農政学を志し、農商務省に入った。そこで農民の生産活動から農民生活全般へ研究対象が広がった。1910年『遠野物語』をまとめ、民俗学の研究 に入った。やがて官僚をやめて民俗学に専念し、精力的な活動を通じて民俗学を広め、研究者を育成して、独立した学問の1分野として定着させた。

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常民

柳田国男は、ムラに定住し、繰り返し伝承されてきた習俗(風俗・習慣)や儀 礼などの民間伝承を保持し、祖霊信仰などを共有して生きる無名の人々を常民 と呼び、常民の生活を日本の民俗学の研究対象とした。

民間伝承

民俗学が対象とするものは、ほとんど文書に記録されず、民衆の生活そのもののうちに伝承されてきた民間伝承と呼ばれるものである。それは風習や儀礼・伝説・芸能などから、道具や技術、衣食住の消費生活まで多岐にわ たっている。柳田国男は、地域により異なる民間伝承を広く記録・収集し、共通するものを関連づけることで日本文化の特質を明らかにできると考えた。

祖先信仰

柳田国男は、その著書『先祖の話』で、日本人の信仰の根底にあるものは祖先信仰であると述べた。

民俗の思想

明治以来行われてきた日本の文化や思想を理解する研究は、主に文字で記録されたものを対象としていたため、最初から対象からはずされたものも少なくなかった。そのような、従来は学問の対象と考えられなかったもので、記録に 残らない一般の人々の民間伝承を研究対象とする学問が明治の末ごろから提唱 された。これが民俗学である。

まとめ

日本の基層文化を探究する方法は、生活文化と記紀神話から探る道がある。柳田国男(1875 ~ 1962)は、日本の「ハレ(晴、聖)」と「ケ(普通、普段, 俗)」を区別する伝統的な「生活文化」を指摘する。

「ハレの日」…「冠婚葬祭」と呼ばれる人生儀礼と年中行事で、晴れ着と餅・赤飯・酒などで演出する特別(非日常、) な日。これは、多くの「ケ(日常気)の日」を営むエネルギー(気力、元気)が枯渇する、いわば「ケガレ(織れ,気枯)」を防ぐ節目の役割を担ってきた。

同じ時代の文化人

  • 西田幾太郎…西洋哲学や禅などの東洋思想を融合した新たな哲学を開き、「禅の研究」を著した。
  • 吉野作造…民本主義を唱えてデモクラシーの風潮に大きな影響を与えた。
  • 河上肇…人道主義の立場から「貧乏物語」を著した。マルクス主義を代表する経済学者。
  • 柳田国男…民間伝承を研究し、日本民俗学の基礎をすえた。
  • 津田左右吉…日本古代史の研究
  • 本多幸太郎…KS磁石鋼を発明
  • 美濃部達吉…天皇機関説を唱える。
  • 野口英世…細菌学の国際的水準の研究成果をあげる。
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