【高校倫理】ユダヤ教の教え

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【高校倫理】ユダヤ教の教えについてまとめています。

ユダヤ教の特色

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選民思想

イスラエル人だけが神によって選ばれ、特別な使命を神から与えられ、神 との契約を守れば救済されるとする選民思想(選民意識)を持つ。

唯一絶対の人格神

神ヤハウェは世界の創造神であるとともに、他に並ぶもののない 絶対神・唯一神である。そして、愛や怒り、裁き、ゆるしなど人 間的な意志や感情を持ち、イスラエルの民と契約を結ぶ人格神である。律法に背いた者には厳しい審判を下し、罰を与える厳格な裁きの神でもある。

律法と契約の遵守

神ヤハウェはイスラエルの民に対し、契約にもとづき神に 仕え、絶対的に服従することを求めた。 一方、イスラエルの民は神の意志や命令が示された律法(トーラー)を固く 守ることにより、神の祝福と永遠の救済が得られると信じた。

言者の活動とメシア信仰

活躍する預言者たち

預言者たちは、イスラエル人の堕落に対する神の裁きを警告するとともに、 神の救済を語って人々に希望を与えた。彼らの活動によりイスラエル人たちの 信仰は深められ、ユダヤ教の確立を促した。

  • 預言者イザヤ(前8世紀)…最大の預言者とされる。敵の侵攻に際して神ヤハウェの正義と正しい信仰を説き、メシア(救世主)の到来を預言した。
  • 預言者エレミア(前7~6世紀)…ユダ王国滅亡やバビロン捕囚の苦難にあったとき、人々に悔い改めを説き、「罪のゆるし」による救済への希望を示した。
  • 領言者エゼキエル(前6世紀頃)…エルサレム陥落・ユダ王国の滅亡を預言し、陥落後は敵の破滅とイスラエル復興を預言して人々を励ました。

律法の形式化

信仰の儀式をつかさどる祭司たち(サドカイ派)や、律法の解釈を行う律法学者や自ら律法を厳格に守るパリサイ派は、律法を厳格に守らない ことが苦難を招くと考え、律法をより厳守することを求めた。しかし、そのため日常生活の些細なことがらにまで律法がおよぶことになり、律法をに的に遵守すればよいという律法主義(形式主義)の風潮も生まれた。

またバビロン捕囚後、イスラエル人の間では、神に選ばれた民であるはずの自分たちがなぜ苦難を味わうのかという疑問について、議論が盛んになった。

終末観とメシア信仰の高まり

一方、イスラエルの人々の間では、神の定めにより世界と人類が終末を迎え、神の審判と選民への祝福がもたらされて「神の国」が実現するという終末観(終末論)への意識が高まった。それとともに、終末の時期にメシア(救世主)が登場して人々に救いをもたら すというメシア待望の考え方が広まった。

メシア像の変化

メシア像は、最初はあくまでも異民族の支配からイスラエルを解放する民族の英雄としてのメシアであった。しかし、その中に「苦難の僕」とよばれる 新たなメシア像があらわれてくる。これは、自らは罪を犯していないのに他人の罪を背負い、彼が罪を背負って苦しむことにより、人々に救いがもたらされるような 存在のことである。これは、キリスト教における救世主イエス=キリストのイメージに近く、その原型になったと言うこともできる。

まとめ

  • ユダヤ教の教え…選民思想、唯一絶対の人格神、神との契約と律法の遵守
  • 終末観とメシア(救世主)の待望…民族の苦難→預言者たちの活動…神の裁きの警告と救済の希望を語る→律法の遵守で苦難を避け救済を求める道場→律法の形式主義化→終末観(終末論)の広がりとメシア(救世主)登場への期待

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