生成AIやクラウドサービスの急拡大により、データセンター市場は世界的に成長を続けています。特に、AI向けGPUサーバーやハイパースケーラーの投資拡大を背景に、日本国内でもデータセンター新設・増設の動きが加速しています。
その中心にあるのが、インフラ構築、空調・電源設備、半導体、通信、建設、不動産関連企業などの「データセンター関連銘柄」です。
本記事では、2026年に向けて注目されるデータセンター関連の本命株・中核銘柄・成長期待の中小型株をわかりやすく整理し、投資視点でのポイントもあわせて解説します。AI相場の次なる主役候補を探している方は、ぜひ参考にしてください。
データセンター関連銘柄とは?AI時代に市場が拡大する理由と投資テーマの全体像

データセンター関連銘柄とは、クラウドサービスや生成AIの普及によって拡大するデータ処理需要を支える企業群のことを指します。
近年はChatGPTをはじめとする生成AIの急成長により、世界的にサーバー需要が急拡大しており、データセンターの新設・増設投資が加速しています。
特に、AI向けGPUサーバーは従来のサーバーよりも高性能・高消費電力であるため、電源設備・空調設備・冷却技術・通信インフラなど周辺分野まで広く恩恵が波及しています。
そのため、データセンター関連株は単なる「IT株」ではなく、建設、電力、半導体、設備、REITまで含む裾野の広い投資テーマとなっています。
なぜ今、データセンター市場が拡大しているのか?
- ① 生成AIの爆発的普及
大規模言語モデル(LLM)の開発・運用には膨大な計算資源が必要であり、GPUサーバー投資が急増しています。 - ② クラウド需要の拡大
企業のDX推進により、オンプレミスからクラウドへの移行が加速。ハイパースケーラーによる設備投資が継続しています。 - ③ 国内回帰・データ主権の意識向上
安全保障や個人情報保護の観点から、国内データセンター需要が増加しています。 - ④ 電力・冷却技術の高度化
AI向け高発熱サーバーに対応するため、水冷・液浸冷却など新技術への投資が拡大しています。
データセンター関連の主な投資テーマ分類
データセンター関連銘柄は、大きく以下の分野に分類できます。
- 建設・エンジニアリング:データセンターの設計・施工を担う企業
- 電源・変電設備:受変電設備、無停電電源装置(UPS)関連
- 空調・冷却設備:大型空調、水冷・液浸冷却技術関連
- 半導体・装置:GPU、パワー半導体、サーバー向け部材
- 通信・光ファイバー:高速通信インフラ関連
- 不動産・REIT:データセンター保有・運営型銘柄
このように、データセンター関連株は「AIブームの裏側で安定的に成長するインフラテーマ」として中長期投資家から注目されています。
一方で、設備投資サイクルや電力制約、金利動向の影響も受けやすいため、分野ごとの強みや収益構造を見極めることが重要です。
次章では、本命株・中核銘柄・成長期待の中小型株を一覧で整理し、投資視点でのポイントを解説します。
データセンター関連の本命株・中核銘柄・成長期待の中小型株一覧【注目】
データセンター市場の拡大を背景に、建設・電源設備・空調・半導体・通信など幅広い分野で恩恵を受ける企業が増えています。
ここでは「本命株」「中核銘柄」「成長期待の中小型株」に分けて、注目企業を整理します。
■ 本命株(業界を牽引する主力銘柄)

- 三菱重工業(7011)
発電設備や冷却関連技術に強み。電力需要拡大の恩恵を受けやすい総合重工大手。 - 三菱電機(6503)
受変電設備や電源関連機器を展開。データセンター向け電力インフラで存在感。 - 大和ハウス工業(1925)
データセンター開発・不動産分野で実績拡大。REITとの連携も注目。 - NTT(9432)
国内外で大規模データセンターを展開。IOWN構想など次世代通信もテーマ。
■ 中核銘柄(安定成長が期待される中堅どころ)

- きんでん(1944)
電気設備工事大手。データセンター建設ラッシュの恩恵を受けやすい。 - 関電工(1942)
電気・空調設備工事に強み。大型DC案件への関与拡大に注目。 - ダイキン工業(6367)
高効率空調で世界大手。省エネ・高発熱対応技術が鍵。 - 日立製作所(6501)
IT×インフラ融合型企業。電力・制御・DX領域で幅広く関連。
■ 成長期待の中小型株(テーマ性・値動き妙味)

- さくらインターネット(3778)
国産クラウド・AI基盤で注目。政府系案件も材料。 - ブロードバンドタワー(3776)
都市型データセンターを展開。テーマ株として物色対象になりやすい。 - 古河電気工業(5801)
光ファイバーやデータ通信部材に強み。高速通信需要の恩恵。 - SWCC(5805)
電力ケーブル大手。大容量電力供給関連で注目。
データセンター関連銘柄は、AI需要拡大を背景に中長期での成長が期待されるテーマです。
本命株で安定を狙うか、中小型株で値幅を狙うか、投資スタンスに応じた銘柄選択が重要になります。
次章では、今後の投資戦略と注目ポイントを整理します。
まとめ|データセンター関連株はどれを選ぶべき?今後の投資戦略と注目ポイント
データセンター関連株は、生成AI・クラウド拡大という中長期トレンドに支えられた有力テーマです。
ただし、すべての銘柄が同じ値動きをするわけではなく、「どの分野に属する企業か」によって投資戦略は大きく変わります。
■ 投資スタンス別の選び方
- 安定重視・中長期投資型
NTTや大手重電・建設株など、受注残が厚く財務基盤が安定した銘柄が有力。設備投資拡大の恩恵を着実に取り込める可能性があります。 - 成長取り込み型
空調・電源・光通信など、AI向け高性能サーバー増設の恩恵を直接受けやすい分野に注目。業績モメンタムの加速が株価材料になりやすいです。 - テーマ・値幅狙い型
クラウド専業や中小型データセンター銘柄は材料次第で大きく動く傾向があります。出来高や需給を意識した売買が重要です。
■ 今後の注目ポイント
- ハイパースケーラーの設備投資計画(CAPEX動向)
- 国内外の電力供給制約と再エネ導入の進展
- 液浸冷却など新技術の実用化
- 金利動向(REIT・不動産系銘柄への影響)
- 政府のデータ主権・経済安全保障政策
特にAI向けデータセンターは高消費電力化が進んでおり、「電力」「冷却」「通信インフラ」関連企業の重要性が増しています。
単なるITテーマではなく、“社会インフラ投資”としての視点で分野を横断して分析することが、今後のパフォーマンス差につながるでしょう。
データセンター関連株は短期的なテーマ物色だけでなく、中長期の構造成長テーマとしても注目されています。
業績トレンド・受注残・投資計画を確認しながら、自身のリスク許容度に合った銘柄選択を行うことが重要です。
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