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【大学入試小論文】広告のあり方を問う|社会的役割と倫理を踏まえた解答例

【大学入試小論文】広告のあり方を問う 小論文
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現代社会において、広告は単なる「商品紹介」の域を超え、人々の価値観や行動に大きな影響を与える存在となっています。そのため大学入試小論文では、「広告のあり方」や「広告の社会的役割」について問われることが多く、受験生には表面的な批判ではなく、倫理性や情報発信の意義を踏まえた論理的な考察が求められます。
本記事では、広告の現状や課題を整理しながら、大学入試で高評価を得られる小論文の構成例と解答例を紹介します。

【問題】とある「パラリンピックポスター」を掲載したところ、キャッチコピーについて一部から反発があり、ポスター広告の掲載をとりやめたという趣旨の記事を読んたあとで、あなたの考えるところを八〇〇字以内で論述しなさい。
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広告のポイント

広告のあり方
広告は単なる「商品を売る手段」ではなく、社会に価値観や行動様式を提示する文化的・社会的メディアである。
情報化・SNS時代においては、企業の姿勢や倫理観も広告を通じて評価される。
よって、「広告のあり方」は経済活動だけでなく、社会全体の在り方を映す鏡といえる。

広告の課題と論点

① 商業性と倫理性のバランス
  • 広告の目的は利益追求だが、過度な誇張や不安を煽る表現は倫理的に問題。
  • 子どもや高齢者など、影響を受けやすい層への配慮が求められる。
  • 「売れる」よりも「誠実に伝える」姿勢が重視される時代へ。
② ステレオタイプの再生産
  • 性別・人種・身体的特徴などに基づく固定観念を強化する広告は、社会的に批判を受けやすい。例:女性を性的に描く、障害者を「かわいそう」と描くなど。
  • 広告は社会意識を形づくる力を持つため、多様性を尊重する表現が必要。
③ 社会的メッセージを発信する広告
  • 近年、企業が社会課題(環境・人権・ジェンダーなど)に取り組む姿勢を示す「ソーシャル広告」が増加。
  • 消費者も「どんな価値を発信している企業か」を重視する傾向が強まっている。
  • 広告は「共感の時代」において、企業の社会的責任(CSR)を表す重要な手段。
④ 情報の信頼性と透明性
  • SNS広告やインフルエンサーによる宣伝は、真偽の見極めが難しい。
  • フェイク広告・ステルスマーケティング(ステマ)問題が拡大。
  • 広告発信者には、情報の正確性と開示責任が求められる。

これからの広告の理想像

  • 広告は「売るための道具」から「社会と対話するメディア」へと進化すべき。
  • 消費者の心を動かすのは、誠実で共感を生むメッセージである。
  • より良い広告とは、企業の利益と社会的価値の両立を目指すものである。
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【ある人の解答例】広告のあり方の解答例

私はこのコピーを読んで、強く好意的な印象を受けた。
確かに「両手があってもなくても、不自由な分だけ」という表現には、一見すると差別的に響く部分があるかもしれない。「両手がなくても」という直接的な言葉は刺激的であり、受け手によっては不快感を抱く可能性もある。しかし同時に、この言葉には、障害の存在を真正面から受け止めた上で、その人の生きる力や挑戦する姿を肯定する力強さがあると私は感じた。

パラリンピックとは、身体的な障害を抱える人々が、自らの限界を超えようと挑戦し、その姿を通して私たちに人間の可能性を示す場である。その本質は、「障害の否定」ではなく「障害を抱えながら生きることの肯定」にある。したがって、表面的に柔らかく、美しい言葉で包み隠すようなコピーでは、かえってパラリンピックの意義を薄めてしまうのではないか。

また、私たちがパラリンピックの選手に感動を覚える背景には、無意識のうちに「障害者=かわいそうな存在」という偏見が潜んでいる可能性がある。彼らの卓越したパフォーマンスに驚き、心を動かされるのは、私たちが抱くネガティブなイメージとの落差に起因している部分もあるだろう。そのような「哀れみ」や「見下し」を自覚し、乗り越える契機を与えてくれるのが、まさにパラリンピックという舞台である。

だからこそ、パラリンピックのコピーには、社会が目を背けがちな「障害」という現実を、正面から提示する力が求められる。曖昧で耳ざわりのよい表現よりも、人々の心に葛藤や問いを生み出す言葉こそが、真に意味のあるメッセージとなる。この点において、NAPOCのコピーは、私たちの無意識の偏見をあぶり出し、障害者と健常者の境界を超える契機を与えるものであると感じる。私はこのコピーこそ、パラリンピックの精神に最もふさわしい表現であると考える。

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