大学受験「小論文の表記での注意事項」縦書きと横書きでの違いは?について記述しています。
縦書きと横書きの違い
答案を縦書きにするか横書きにするかは、指定があればそれに従うこと。縦書きでも横書きでも、原稿用紙の使い方は基本的に同じであるが、数字とアルファベットや記号の書き方は次のように違うので、覚えておこう。
縦書きのルール
- 数字は基本的には漢数字(一, 二, 土, 二〇一〇年など)で統一し、アラビア数字(1,2, 10, 2010年など)は使わない。
- 漢数字は、1マスに一字を書く。
- アルファベット(A, a)や%, kmなどの単位記号は使わずに、カタカナ表記 (パーセント, キロメートルなど)にするのがよい。ただし、綴りなどを示す必要からあえて使う場合は、1マスにアルファベット1文字を書く。
横書き
- 漢数字、アラビア数字のどちらを使ってもよいが、混ぜて使うのはよくない。
- アルファベットや単位記号を使ってもよい。
- アラビア数字やアルファベットを書く時は、1マスに1字でも、1マスに2字でもどちらでもよい。
「ら抜き」言葉に注意する
小論文でよく見かける間違った表現の一つに「ら抜き」言葉があります。ついつい使ってしまいがちな表現として、「見れる」や「食べれる」、「出れる」という表現があります。正しくは「見られる」と「食べられる」、「出られる」になります。
- 「見れる」ではなく「見られる」
- 「食べれる」ではなく「食べられる」
- 「出れる」ではなく「出られる」
など。
誤りやすい漢字と送りがな
文章を書く時に間違いやすいのは、漢字や送りがなに関するものである。これらの間違いは、小論文の内容の良し悪し以前の問題であり、多くの場合は減点の対象になったり、採点者にマイナスの印象を与えてしまう。以下に特に間違えやすものをまとめたので、自信のない人は今からでもチェックしておくこと。
また、漢字で書きたいのにその字を思い出せなかったり、自信がない場合もあるはずだ。そのような時、間違った漢字を書くのは論外であるが、自信がないからといって「だん固」、「残こく」などのような、漢字かな混じりの表記はいただけない。
漢字が思い出せない時はほかの言葉で言い換えるなどして、自分の弱点をできるだけ出さないようにする工夫がほしい。
注意したい送り仮名
NO. | 誤り | 正しい |
---|---|---|
1 | 明かるい | 明るい |
2 | 暖い | 暖かい |
3 | 忙がしい | 忙しい |
4 | 生れる | 生まれる |
5 | 変る | 変わる |
6 | 決っして | 決して |
7 | 寂びしい | 寂しい |
8 | 近かく | 近く |
9 | 止る | 止まる、止める |
10 | 直おす | 直す |
11 | 逃る | 逃げる |
12 | 曲る | 曲がる、曲げる |
13 | 短かい | 短い |
14 | 向う | 向かう、向こう |
15 | 難かしい | 難しい |
16 | 急がしい | 忙しい |
17 | 色どる | 彩る |
18 | 借す | 貸す |
19 | 以外と | 意外と |
20 | 少しづつ | 少しずつ |
以上が最も間違えやすい送りがなです。これは、漢字だけでなく、記述問題や作文のときにも気をつけなければならないので、頭に置いておきましょう。
縦書きと横書きのポイントまとめ
- 縦書きと横書きでは表記のルールが違う。
- 漢字や送りがなの誤りは、小論文の内容の良し悪し以前の問題である。
- 一文の長さはできるだけ短くする。
- 読点の打ち方をマスターする。
- 呼応表現を正しく使用する。
コメント