▶【大好評】大学入試小論文講座の案内はこちら

【大学入試小論文】昆虫の減少が農業に与える影響についての解答例

昆虫の減少が農業に与える影響 小論文
スポンサーリンク

【大学入試小論文】昆虫の減少が農業に与える影響についての解答例です。

【問題】
昆虫が減少している原因と昆虫の減少が農業に及ぼす影響、更にその対策についてあなたの考えを800字程度で述べなさい。(改題:令和2年度宇都宮大学農学部推薦入試)

スポンサーリンク

昆虫の減少が農業に与える影響についての解答例

私の考える昆虫が減少している原因は、人間の活動が及ぼす環境変化だ。特に、人間の大量生産大量消費の仕組みによって、地球温暖化が進行している。このことで、多くの動植物が絶滅や減少などに追い込まれている。さらに、昆虫においては、農薬の使用が急速に数を減らしている一因であると考える。

背景に、現在、発展途上国をはじめとして、人口爆発による食糧不足の危惧がある。それに伴って、急速に農地の面積を増やしており、化学肥料や防虫の農薬を使って作物を作るという農業形態が環境に影響を与えている。農薬に関しては、科学技術が発達しゲノム編集の作物が注目されているが、アメリカなどで実用化されているものの中に防虫剤に強いゲノム編集作物などがあるという。農業の効率化を目指すことで、自然環境に影響を与えているという面が考えられる。

昆虫の減少が農業に及ぼす影響は大きく、現状が以後継続するならば、農作物の品質が落ち、さらに深刻な食糧不足を及ぼすと考える。なぜなら、昆虫は植物の花粉を運ぶ役割を果たしているからだ。多くの植物は受粉をしなければ、生き残っていくことが出来ない。実際世界では蜜蜂が減少していることによって農作物の収穫量減少が予想されている。受粉ができなければ、飼料を食べる家畜の飼育も難しくなる可能性も否定できない。

この対策として、まずこの昆虫減少の危機の状況を農家や多くの人々に周知させることだ。そして、農薬を使用した慣行農業から有機農業への転換が必要だと考える。しかし、日本が農薬を多く使っている国であることからわかるように、土地条件に恵まれなければ、農薬を使わざるおえない現状があるのだろう。そのため、企業と政府が協力して共同研究をして、新たな農法の開発やその土地条件に合った品種の開発、植物工場など新たな選択など多様な生産方法を考えるべきだ。

昆虫の減少が農業に与える影響についての講評(抜粋)

論文は興味深く、昆虫減少が環境変化や農業慣行の影響を通じて食糧不足に繋がる可能性を示唆しています。

<修正点>
(1)昆虫減少の主因として挙げた地球温暖化や大量生産・大量消費の影響について、詳細な科学的根拠や関連研究を引用することで論文の信憑性が向上するでしょう。

(2)昆虫減少が農業に及ぼす具体的な影響について、より具体的な事例や数値データを用いて論拠を強化することが望まれます。たとえば、蜜蜂減少が果樹園での収穫に与える影響などを取り上げると良いでしょう。

(3)提案された対策に関しては、有機農業への転換や新たな農法の開発が有益であることが強調されていますが、これらの対策の実現可能性や具体的な手法についても詳細に掘り下げることが必要です。

総じて、論文は優れた基盤を持っていますが、科学的根拠と具体性を増すことで、より説得力を持った論文になるでしょう。

有機農業への転換や新たな農法の開発について(修正文)

有機農業への転換については、異なる土地条件においても実現可能な取り組みを模索する必要がある。たとえば、土壌改良や地域特有の天然肥料の活用など、地域ごとに最適な有機農業手法を導入することが考えられる。これには地元農民や地域の研究者との協力が必要だ。

また、新たな農法の開発については、企業と政府の協力が重要だ。具体的な例として、持続可能な農業技術の研究開発プロジェクトを立ち上げ、異なる気候条件や土地特性に適応した新しい農業手法を確立することが挙げられる。これにより、農業生産の効率を向上させつつ、環境への負荷を最小限に抑えることが期待される。

さらに、植物工場の導入も検討すべきだ。都市部での生産が可能な植物工場は、農地面積の拡大が難しい都市周辺での食料生産に新たな選択肢を提供することになる。これにより、土地条件に制約のある地域でも昆虫への依存を軽減し、食料生産の多様性を確保できるだろう。

これらの取り組みが地域ごとの実態に即した形で進められ、異なる地域の事情を考慮した実践的なアプローチが求められる。

大学入試小論文対策講座
メールのやり取りだけ学べる「大学入試小論文講座」です。数々の難関大学に合格させてきた、プロの講師が添削を行います。それぞれ個別の志望大学・学部に合わせて課題が与えられます。総合型選、学校推薦型選抜、指定校入試、AO入試、一般入試などに対応。添削・講評は、24時間以内に返却されます。
小論文
スポンサーリンク

コメント

テキストのコピーはできません。