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【大学入試小論文】人工知能(AI)の影響とその活用の解答例

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大学入試小論文「人工知能(AI)の活用」解答例です。

【問題】これまでのそれぞれ個別の実践領域で真価を発揮する機械型の「特化人工知能」でなく、人間のように学習し言葉や物事を理解する能力のある自立型の「汎用人工知能」が 2030年頃に出現すると仮定すると,人間社会にとってどのような影響が考えられるか,その影響への対処はどうすべきか、あなたの考えを 850字以内で述べなさい。

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人工知能(AI)の影響の解答例

近年、人工知能が急速に発展している。私たちの生活にも、人工知能が身近なものになりつつある。このような状況において、2030年にさらに進化した「汎用人工知能」が出てくるとしたら、どのような影響があるのか。私は、「汎用人工知能」の発達により、生活がより便利になり、人間の仕事量が減少すると考える。この影響には、人間が人工知能を活用できるように変容するなどの対処が必要だろう。

「汎用人工知能」の出現により、日本が目指す社会の様々なニーズに対応できるスマート社会がより現実的なものとなる。人々は何でも尋ね、頼るようになるため、私たちの生活は「汎用人工知能」なしでは考えられないものとなる。そのため、「汎用人工知能」にある程度任せ、その先は人間が行うといった活用方法が必要不可欠である。例えば、服を畳むといった単純作業を「汎用人工知能」が行い、服の種類の仕分けは人間が行う。これにより、「汎用人工知能」と人間が連携し、業務を効率的に進めることが可能である。

たしかに、単純な業務をどんどん代替していくことで人間の仕事が奪われ、失業者が増加するかもしれない。しかし、「汎用人工知能」の出現とともに、新たな仕事が出現するのではないだろうか。「汎用人工知能」が正常に動くか確認する調査官や製造員など新しい職業が増え、新しい雇用のニーズが期待される。実際、自動車が日本に普及したことで、馬車の運転手はなくなったものの、タクシー運転手やガソリン製造業者といった職業が誕生した。何か一つを失ったとしても、得られるものは大きい可能性がある。換言すれば、「汎用人工知能」の発達による多少の犠牲は、持続可能な社会の実現のために必要なものなのだ。

以上より、2030年にさらに進化した「汎用人工知能」が出現すると、私たちの生活はより豊かになり、仕事量が減少するといった影響がある。この影響を受け入れ、人間が「汎用人工知能」を活用できるように変容する必要があると主張する。

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人工知能(AI)の影響の講評(抜粋)

論文の内容は興味深く、将来の「汎用人工知能」の出現に対する洞察があります。特に、生活の利便性向上や仕事量の減少に焦点を当て、その影響に対処するために人間が変容する必要があるとの主張は理にかなっています。また、新しい仕事の可能性に触れ、技術の進化に伴う失業のリスクに対処するためには、教育やスキルの向上が不可欠である点も強調されています。

一方で、慎重な議論とバランスを欠いていています。具体的な対処策や社会的な課題への配慮が論文には少なく、失業の増加や社会的な不平等といった問題への言及があれば、論文の厚みが増し、説得力のあるものになったでしょう。

AIの一般的な活用例(例)

■産業分野での生産性向上
AIは自動化と効率化によって産業分野で生産性を向上させています。例えば、製造業ではロボットや自律型機械が物理的な作業を行い、AIは製造プロセスの最適化や品質管理に活用されています。

■医療診断と治療の向上
AIは医療分野で画像解析やデータ処理に活用され、迅速で正確な診断や治療の提案が可能です。機械学習を用いた予測モデルは病気の早期発見や効果的な治療法の特定に寄与しています。

■自動運転技術の進化
AIは自動車産業においても重要な役割を果たしています。自動運転技術はセンサーやカメラのデータをリアルタイムで処理し、車両の安全性や効率を向上させています。

■カスタマーサービスの改善
チャットボットや仮想アシスタントなどのAI技術は、企業のカスタマーサービスを向上させています。24時間対応可能で一貫性のあるサポートを提供し、簡単な質問や手続きを自動で処理できます。

■個人化されたコンテンツと推薦
AIはユーザーの嗜好や行動パターンを学習し、個別の利用者に合わせたコンテンツや商品を提供します。これにより、オンラインプラットフォームやストリーミングサービスが利用者体験を向上させています。

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