高校英語のテストによく出る英語構文のポイントまとめです。
よく出る英語構文一覧
無生物主語構文
無生物主語構文とは、主語に無生物である「物」、目的語に「人間・生物」がくる文です。高校英文法だけでなく、中学英文法でも少し習ったところです。無生物主語構文をマスターする早道は、動詞の使い方を覚えることです。和訳するときは、「人」を主語に、「物」を副詞(句 or 節)のように訳すとうまく訳せます。それでは、無生物主語構文の基礎となる「bring A to B , take A to B , lead A to B」についてみていきましょう。
無生物主語構文bring,take,lead A to B
◉bring + A + to B (AをBに連れて来る、持って来る)
What brought you to this office?(なぜこの会社に来たの?)
◉take + A + to B (AをBに連れて行く、持って行く)
This train will take you to the border. (この列車に乗れば、国境にいける。)
◉lead + A + to B (AをBに連れて行く、~をもたらす)
This road will lead you to the Tom’s cafe. (この道を行けば、トムのカフェに行ける。)
※最後のto Bは場所を表す副詞になることもあります。またto Bがない場合もあります。
強調構文
強調構文についてのまとめです。○○は~だ。と訳し、断定することで意味を強め強調します。英語では、どのような構成になるか学びます。それでは、
強調構文 It is that
It is ~ that で挟まれた部分に強調したい語句を入れると、その語句が強調されます。英文のいろいろな部分を強調することができます。その文が現在形ならば、It is ~that、 過去形ならば、 It was ~that とします。
例文
- She met Tom here yesterday.
↓ - It was she that met Tom here yesterday. 【she を強調】
(昨日ここでトムに会ったのは、なんと彼女だった。)
「It is~ that」の強調構文の用法と特色
- ~の中の名詞が人の時、that の代わりに who / whom を用いてもOKです。
- ~の中の名詞が物の時、that の代わりに which を用いてもOKです。
It was my bicycle which you used.(あなたが使ったのは、私の自転車だった。) - 疑問詞を強調したいときは、直後に疑問形を置きます。
Who was it that used my car?(私の車を使ったのは一体誰なの?) - 節を強調することもできます。
It was not until I was eight that I started to play catch.(8歳になってはじめてキャッチボールをし始めた。)
It is ~ that の強調構文が、形式主語構文と違う点
- 【強調構文】It was Mary that won the first prize.
⇒ Mary won the first prize. (It was ~ that を取っても、完全な文になります。) - 【形式主語構文】It is important that we get along with each other.
⇒ Important we get along with each other.(It is ~ that を取ったら、不完全な文になります。)
動詞を強調するdo
do, does, did,を本動詞の前に置いて本動詞を強めます。
- I do want to see her.(ぜひ彼女に会いたい。)
名詞や形容詞の最上級を強調
(the) very + 名詞・最上級
- This is the very key that I have been looking for.(これはまさしく私が探していたカギだ。)
- That music is the very best in the world.(あの音楽こそ世界中で群を抜いて一番ステキだ。)
名詞を強調する再帰代名詞
oneself
- He is honesty itself.(彼は正直そのものだ。)(とても正直だ。)
疑問詞を強調する語句
in the world, on earth, ever
- What on earth are you doing?(いったいぜんたい君は何してるのだい?)
否定の意味を強調する語句
not ~ at all, not ~ in the least, not ~ a bit (全く~ではない)
- She cannot speak Japanese at all.
比較級・最上級の強調
by far, much
- Tom is by far the tallest boy of them all.(トムは彼らの中でずばぬけて背が高い。)
形容詞の最上級を強調
possible(できる限り) imaginable(考えうる限り)
- Bob had the best exam results possible.(ボブはできる限りの最良の試験結果を得た。)
- She did everything possible.(彼女はできる限りすべての事をした。)
否定構文
- 「no」…形容詞なので、名詞の前に置かれて、その名詞を否定します。「no+単数名詞」は単数扱い、「no+複数名詞」は複数扱い
- 「部分否定」…not alwaysは、「いつもではない」つまり、「いつもからというわけではない」という意味
- 「二重否定」…否定の意味を含む語を重ねて逆に肯定の意味を表す表現
否定語の代表の1つがnotである。文の内容全体を否定する文否定と、文中の語句を否定する語句否定がある。(最初のnotが文否定、次のnotが語句否定である。)
(例文)I did not tell him not to come again. (私は、二度と来ないように彼に言わなかった。)
否定語には、
not
never
no
nobody
nothing
nowhere
none
neither
などがあります。
部分否定
all,every,both,always,quiteなどが否定語とともに用いられると部分否定となる。
(例文)I don’t quite agree with you.(私はあなたにすべて同意しているわけではありません。)
二重否定
否定の語が2つ重なって肯定の意味になる。
(例文)I cannot see this picture without thinking of my mother.(私は、母のことを考えずにこの絵を見ることができません。)
=Whenever I see this picture, I think of my mother.(私は、この写真を見るたびに、母のことを思い出します。)
否定の慣用表現
- cannot but 原形「~せずにはいられない」
- no longer=not ~anymore「もう~ない」
- nothing but 「~しか…ない」
- not ~ until「…するまで~しない」
- It is not long before=~before long「まもなく~する」
否定語を用いない否定の慣用表現
- anything but 「決して~でない」
- fail to do 「~できない」
- the last ~ to do「決して…しない~」
- far from~「~どころではない」
- free from~「~がない」
- above~「~の能力がない」
- beyond~「~を超えている」
倒置構文
- (例文)Never have I seen such a beautiful scene.
副詞語句が文頭に出ることによる倒置。
- (準)否定の副詞語:Hardly had I left home when it began to rain.
- 句・一般の副詞句:Among the best players was our big brother.
否定語、onlyなどを含む語句を共調のため文頭へ移す場合は、日本語では訳しにくいところもあります。語順は、「疑問文の語順」となります。
<例>
(普通の語順)He has never returned since. 訳:彼はそれ以来一度も踊っていない。
→(倒置)Never has he returned since.
強調のために文頭
- What she said I really don’t understand.
目的語・補語が強調のために文頭に出ることがある。目的語の後の主語+動詞の語順は変わらない。
ifの省略
- (例文)Were the sun to go around the earth, I wouldn’t break my promise.
ifが省略されることによって、倒置が生じる。
仮定法の倒置
- Had I known the truth, I would have behaved otherwise.= If I had known the truth, ~
ifが省略されて、were [had/shouldなど]+主語の語順(倒置)になることがある。
倒置の注意点
S+Vなどの語順が場合によって、ふつうと逆になっている文です。副詞句など文の一部を文頭に出して強調することがよくわります。それに伴って、主語+動詞の語順が変化することが多いです。
強調語句+疑問文の語順
否定語、onlyなどを含む語句を共調のため文頭へ移す場合は、日本語では訳しにくいところもあります。文語的表現です。
- (例文)Never has he returned since.(彼はそれ以来一度も踊っていない。)
強調語句+V+S
場所や方向を表す副詞句を文頭に出して強調する場合では、副詞句の後はただ単に、SとVを入れ替えるだけでいいです。
- (例文)Down came the rain.(ざっと雨が降ってきた。)
強調のため以外の倒置
so+助動詞(be動詞)+S:「Sもそうだ」
so+助動詞(be動詞)+S:「Sもそうだ」 と neither/nor+助動詞(be動詞)+s:「Sもそうでない」 を覚えておきましょう。
- I like cats. -So do I.(私は猫が好きだ。-私もだ)
前文に対する同意を表すいい方。肯定文への同意には so, 否定文への同意には neither/nor を用いる。前文の動詞が一般動詞なら助動詞 do/ does/did を用い、前文に助動詞・be動詞があればそれをそのまま用いる。
- So do I. = I like cats, too. (私は猫が好きだ。-私もだ)
- My mother is a teacher. – So is my father.(私の母は教師です。一私の父もです)
- He will not break a promise; neither(nor) will I.(彼は約束を破らないだろうし、私も破らない)
注意 So I do. は「ほんとうにそうですね」の意味になるので注意
(伝達内容)+V+S
直接話法で伝達内容の後に主語と伝達動詞が続くとき、V+Sの順になることがある。特に主語が長い場合に多い。
- “What do you want?” said the old man with gray hair.(「何の用だ」とその白髪の老人は言った)
= The old man with gray hair said, “What do you want?”
仮定法でifを省略した場合
- Were I you(= If I were you), I wouldn’t refuse her offer.
次のように譲歩を表す構文にも倒置が用いられることがある。
Come what may, I am prepared for it. (= Whatever may come,)(何がやって来ようと私は覚悟ができている)
分詞構文
分詞構文は分詞が中心となって、1つの副詞句の役割を果たすもので、主に文語で用いられる。
- Walking along the street, I came across Joan.→ While I was walking along the street, I came across Joan.
分詞構文は「時」、「理由」、「付帯状況」、「条件・譲歩」などを表す。
- 時: Seeing (= When [As Soon as] he saw)a policeman, he ran away.
- 理由: Having(= As Since/Because) Ihad) a lot to do, I had to stay up late.
- 付帯状況: The storm hit the city, causing(= and it caused) great damage.
書き換えられない場合が多い。その場合は「~しながら」と2つの動作が並行している。
The villagers stood on the hill, looking at the setting sun. - 条件・譲歩: Turning(= If you turn) to the left, you’ll find the post office.
分詞の省略
- (Being) Left to herself, the woman began to cry.
Being、Having beenが省略されて、過去分詞・形容詞・名詞で始まる分詞構文もある。(例)Unable to ski, I don’t like winter So much.
完了形の分詞構文
- Having seen (= As I had seen) him before, I recognized him easily.
完了形の分詞構文は、文の述語動詞の表す「時」よりも「前の時」を表す。
独立分詞構文
- This done(= When this was done), they all went out of the room.
独立分詞構文は、分詞の意味上の主語と,文の主語が異なる。慣用的な独立分詞構文もある。
- generally speaking (一般的にいえば)
- frankly speaking(率直に言えば)
- strictly speaking(厳密にいえば)
- judging from(~から判断すれば)
- talking of(~と言えば)
- according to(~によれば)
- owing to(~のために)
etc
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