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【歴史総合】産業革命

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【歴史総合】産業革命のポイントです。

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イギリスの産業革命

18世紀のイギリスでは、毛織物工業を中心とする工場制手工業が発達し、鉄鉱石と石炭が国内で豊富に産出していました。

また、海外に広い植民地をもっていたため、原料の供給地と製品の市場があり、豊かな資本をたくわえていて、産業革命がおこる基礎がありました。

イギリスで始まった理由
毛織物工業などでマニュファクチュアが発達。世界商業の支配で資本を蓄積。広大な植民地(市場)。第2次囲い込みで中小農民没落→豊富な労働力。鉄・石炭などの国内資源。
  • 木綿工業の機械化…インド産綿織物の需要増加→新織機の発明。ハーグリーヴズ・アークライト・クロンプトンらの紡績機、カートライトの力織機。
  • 機械化…毛織物・製鉄・機械・炭坑など。1769年ワットが蒸気機関を改良。蒸気機関車(鉄道)・蒸気船(造船・海運)による交通運輸革命。
工場制手工業(マニュファクチュア)とは、家内制手工業と機械制大工業との中間に位置する。生産手段を有する資本家が、多数の手工業者を仕事場に集め、分業に基づく協業という形態で生産に従事させ、賃金を支払うもの。

産業革命の影響

手工業者の没落(機械うちこわし<ラダイト>運動がおこる。産業資本家の成長。資本主義社会の確立。新興の工業都市の発達。世界市場の形成(イギリスは「世界の工場」)。労働者の困窮→労働問題の発生。産業革命がおこり、資本主義の社会が成立した。その後、資本主義が発達して自由主義が欧米諸国に広まる。

自由主義経済学
アダム=スミスが「諸国民の富(国富論)』で自由放任と自由貿易を主張→マルサス・リカードらの古典派経済学。

19世紀になって産業革命を達成してからは、インド産の綿花を原料として機械生産した綿製品を大量にインドに輸出したため、インドの手工業による綿工業はおとろえ、大打撃を受けた。

各国の産業革命

  • 機械輸出の禁止解除…1825年イギリスが解除。産業革命が各国に波及。
  • 産業革命の波及…ベルギー・フランスは19世紀前半、アメリカ・ドイツは19世紀後半、ロシア・日本は19世紀末。

イギリスの自由主義的改革

  1. ジェントリにより穀物法制定→1820年代から自由主義政策に。
  2. 審査法廃止・カトリック教定解放法(オコンネルら)により公職開放。
  3. 第1次選挙法改正…人口の都市集中による腐敗選挙区廃止。選挙権拡大。
  4. 自由貿易の実現…東インド会社の貿易独占権、穀物法・航海法の廃止。
  5. 労働運動…オーウェンらの努力で工場法。チャーティスト運動。

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