【大学入試志望理由書】文学部の合格者の例です。
文学部志望理由書の合格者の例
4年間の大学生活で、私は社会に影響を与える映像作品を作るという将来の目標を達成するための基盤となる知識と技術を得ることに全力を注ぎ、これからの社会と映画やそれ以外の映像がどのように関わっていくのか考察していきたいです。
私は貴学で特に社会と芸術の関係性について探求したいです。現代の世の中では映像作品が非常に密な関係で結びついていると私は考えます。そう考えるきっかけとなったのは新海誠監督の「君の名は。」という作品が大ヒットを記録し、社会現象になったことです。具体的に、この映画に登場する町を巡る「聖地巡礼」が行われるようになり、その町で映画に関連したイベントが開催されるなど、地方都市の経済にまで影響を与えました。
また、ひとつの作品が世の中に影響を与えることは現代だけではなく、いつの時代にもあったと私は考えています。例えば、鎌倉時代に平家物語は琵琶法師によって平曲として語られたことにより当時の文字を読めない人々は平家の興亡について知ることができ、無常感を覚えました。鎌倉時代以前の文学は貴族を中心に読まれていて身分の低い人々には教養を得ることが困難だったので、この作品が与えた影響は絶大なものだったと私は考察しています。
芸術と世の中の関係性を知ることによって将来作る作品にどのようなメッセージを込めて作るのか、どういった作品を発信することによって社会に影響を与えられるのか、と考える材料になると思います。
さらに、これらのことに加えて、映画以外の映像作品と社会の関係性について探求したいと考えています。近年インターネットの普及により情報化社会が確立し、多種多様のデバイスを通じて映像作品が発信されています。そのため、インターネット利用者の需要は時代の流れと共に変動していくことが考えられます。こういったことから私はその時代のニーズにあった方法で私の作品を発信することがより多くの人に見ていただき、影響を与えることができると考えています。
以上のことから、社会と芸術の関係性について探求し、映画以降の映像表現も視野に収めて映像文化に対する深く幅広い理解を育成するという教育理念を掲げている貴学の文学部で私の目標である社会に影響を与える作品を作ることができるよう尽力します。
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