【大学入試志望理由書】工学部の合格者の例です。大学入試における志望理由書は、志望学部への熱意や自分の目標を具体的に伝える重要な役割を果たします。特に工学部を志望する場合、技術革新や社会の課題解決に対する興味、さらにはそれらを通じて未来を形作りたいという意欲を明確に示すことが求められます。本記事では、工学部に合格した人の志望理由書の例を紹介し、どのように自分の理系分野への関心を言葉にし、大学での学びを通じてどのようなビジョンを描いているのかを探っていきます。これから志望理由書を作成する際の実践的なヒントとして、ぜひお役立てください。
工学部志望理由書の合格者の例
志望理由書のポイント


私は、将来「自然エネルギーや環境問題に工学的な知見から取り組み、国際的な協働をリードできる人材」になることを目指しています。そのために、英語力と工学の専門知識を同時に高めることができる、貴学工学部グローバルコースを志望いたしました。
第一に、グローバル課外活動プログラムや留学制度を最大限に活用し、国際的な視点を身につけたいと考えています。私は高校時代、ドイツのGymnasium Bad Iburgに約1年間留学し、言語が通じない中でもスポーツを通じて人々と心を通わせた経験があります。この経験から、異文化理解と協働の大切さを学びました。大学ではこれを基盤に、英語でのディスカッション力を磨き、再びドイツへ留学して「エネルギー政策」「都市環境デザイン」などについて現地で学び直したいと考えています。特に、貴学が提供する「五校連携プログラム」に参加し、世界各国の学生と環境問題をテーマに議論することで、国際的に通用する表現力と実行力を培いたいと思います。
第二に、工学分野において「自然エネルギー活用」と「景観デザイン」の両面から学びを深めたいと考えています。ドイツでは、ペットボトルや空き缶へのデポジット制度、再生可能エネルギー比率の増大といった取り組みを目の当たりにし、環境先進国と呼ばれる理由を実感しました。これを契機に、日本における環境技術の発展に貢献したいと強く思うようになりました。貴学の「エネルギー変換工学」や「環境デザイン工学」といった授業を通じて、持続可能な技術開発の基礎を学びたいと考えています。また、〇〇研究室の「地域景観デザイン・防災まちづくりプロジェクト」に参加し、災害で疲弊した地域における復興や自然との調和を目指す研究に携わりたいです。
第三に、学外活動や留学生との協働を通じてリーダーシップを発揮したいと考えています。たとえば、グローバルコースでの多国籍チームによる環境課題解決型プロジェクトや、地域社会と連携したフィールドワークに積極的に参加し、異なる背景を持つ人々をつなぐ役割を担いたいです。将来的には、自然エネルギー政策や景観設計に携わる技術者として、国際会議や地域協働の場で発言できる存在になりたいと考えています。
そのために、現在は数学・化学の学習に力を入れるとともに、BBCニュースを活用して世界の環境政策やエネルギー問題について自ら調べ、意見をノートにまとめています。さらに、英語だけでなくドイツ語学習も継続し、将来の留学や国際交流に備えています。
コロナ禍を経て、世界がいかに繋がり合っているかを痛感しました。貴学の学びを通じて、自ら考え、行動し、国際社会に貢献できる「真の国際人」として成長したいと考えております。
この工学部の志望理由書のポイント
1.学びたい内容を具体化
「エネルギー変換工学」「環境デザイン工学」「〇〇研究室」など具体的な授業・研究室を挙げた。
「留学先でのテーマ」も「エネルギー政策」「都市環境デザイン」と具体化した。
2.経験と志望動機をつなげた
ドイツ留学経験 → 異文化理解・環境意識の高まり → 工学的な研究への志望へとつながる論理構成。
3.国際性と工学の両輪を強調
英語力・国際協働の強化と、工学分野の専門的学びを並行して進める点を明確化。
4.将来像を提示
「国際会議や地域協働の場で発言できる技術者」という具体的な将来像を示すことで説得力を高めた。
想定される学部
これは 工学部(特に環境工学系/建築・都市工学系) の志望理由書です。加えて「グローバルコース」を志望しているため、学部内の国際プログラムやグローバル課外活動を重視する姿勢がポイントとなっています。
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