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【大学入試志望理由書】法学部の合格者の例

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【大学入試志望理由書】法学部の合格者の例です。
あなたがこの大学法学部を志望した理由,入学後,何をどのように学び,また自分の夢をどう実現したいかを志望理由と関連させて,2000字以内で記述してください。

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法学部の合格者の例(志望理由賞)

私は市長になり、主権者教育に抜本的改革を起こし、若者の政治に対する意識を向上させたい。そして地元福岡を日本一若者に優しい街にして、全国に若者の政治参画を広め、健全な民主主義国家を再構築したい。

小学生の頃から、尊敬する政治家の選挙ポスターを持ち歩くほど、国、地域を支える政治に大きな魅力を感じていた。高校生の今でも思いは変わらないが、学校で政治を語り合える仲間とは出逢えなかった。私は一主権者として孤独を感じ、学生団体と市の共催で「福岡市長模擬選挙」を企画・運営した。しかし訪れた高校生は10人に満たず、この現実と無力な自分にショックを受けた。これを機に、若者の政治に対する意識の低さの要因と解決策を考えるようになった。

市の調査によると、居住者の96%が「市が好き」だという。さらに10~20代の市民の若者率は政令市中1位で、若者にも愛されている街だ。そんな市が持つ裏の顔として、若年層の投票率の低迷が挙げられる。20代の選挙の投票率は全国平均に満たず2割を下回っており、60代と20代の投票率を比べても前者が約2倍も高い。それ故に市政に携わる政治家の多くは、高齢者に有利な政策を打ち出す一方、若年層向けの政策に積極的に取り組めていない現状があるのではないだろうか。私は若者が政治に距離を感じる要因は、長期的な展望のある政治教育の乏しさだと考える。今の市政の政治教育は、出前講義や模擬投票など、選挙前の短期的で受動的な内容が目立ち、高校生にとって政治を身近に感じ難いものとなってしまっている。

そこで問題解決のアプローチとして、「生徒会」を活用した日常的かつ実践的な「主権者教育」を提案する。具体的には、地域行政が各高校の生徒会と連携し、生徒会活動の質を上げるため、研修会や財政支援、生徒会連盟の支援をする。そして学校での「生徒会活動」の位置付けを再定義し、高校生の政策決定の過程に関わる機会を増やし、「若者参画」を強化する。この結果、生徒の全体意思を反映させた主体的な生徒会運営が実現すれば、生徒は共同体の一員としての自覚を持ち、実践的でイノベーティブな主権者教育が果たされると考える。そして生徒が生徒会の意義を感じれば、真剣に役員を投票するようになる。このプロセスは、実際に選挙権を持ったときに生かされるに違いない。生徒会活動は初めて自らを政治的な主体として形成していく場であるため、真の主権者への第一歩であると考える。

この政策のモデルであるドイツの行政は、生徒会を活用して若者の政治参画を進め、結果的に高い教育的効果を生んでいる。現に20代の選挙の投票率が60%を超えており、日本の若者より遥かに政治への熱量がある。両国の土壌を比較し、若者参画の在り方を探ることで、ドイツをヒントに日本、そして市らしい「主権者教育」を再構築できると考える。

私は生徒会長を務める自身の立場から、生徒会の秘めた可能性に気付いた。なぜなら市民の信頼度が高い市政の「民間に主導権を持たせる」方針を生徒会活動に取り入れた結果、生徒から大きな信頼を得ることができたからだ。一方で市の生徒会は閉鎖的で主体性に欠ける面がある印象を拭えない。私は全国の生徒会役員が集うイベントで、県の生徒会ネットワークの希薄さを実感した。そこで生徒会活動の質の底上げを目標に、県高校生徒会連盟を立ち上げた。そこでは連盟会の8割を占める市の生徒会の多くが形骸化していることを知った。

最初は連盟会への参加を先生に止められる役員もいたそうだが、当連盟は福岡市から後援を頂いたことを機に、多くの学校の理解を得ることができた。この一例のように、生徒会の活性化は生徒の力だけでは限界があり、陰で支援する地域行政の力が必要だ。だから私は生徒会、生徒会連盟という枠組みを生かして、行政の立場から継続的に若者の声を市政に反映させ、若者政策を積極的に取り組んでいきたい。

志の達成に向けて、貴学科で政治学を軸に法学や行政学をマクロの視点で学んだ上で、地方自治論を専門科目として研究することが必要不可欠だ。地方自治の制度を深く理解すると共に、他の自治体で行われている様々なイノベーティブな政策の内容や実現の背景を学びたい。

またドイツ語インテンシブコースを専攻して確かな語学力を身につけ、在学中にドイツに留学して主権者教育を現地調査し、生徒会と行政の向き合い方を考えていきたい。自らのリーダー経験から得た素質に加え、貴塾で学ぶことで志の達成は確かなものになり、貴大学の名を背負って次世代の社会を創造し先導できると確信している。卒業後は市政に務め、行政の現場を熟知した上で、市長選に挑戦したい。そして市初の女性市長として、総合計画に「若者の政治参画に向けた取り組み」を盛り込み、生徒会×行政で主権者教育にイノベーションを起こす先駆者になりたい。今までにない主権者教育を確立し、「日本で一番若者に優しい街」を創ることを誓って私の志望理由とする。

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